3D映画を初体験
昔々から3D映画はあったのだけど普通の劇場映画として見られるようになったのは最近になってからだ。映画館へは永らく足が遠のいていたので、3D映画も今まで見る機会がなかった。
この度、2014年のアカデミー7部門を制覇したゼロ・グラビティを見てみようと、重い腰をあげて久々に映画館へ。
宇宙空間のことは詳しくないのだが、細部にこだわった映像はさすがだ。ストーリーはこの際どうでも良い、結末は最初からわかってしまう。
ただ、凝りに凝った映像は確かにすごいのだけど、視聴する環境が追いついていなくて、それを生かしきれていない。
3D効果を生かして映像のリアル感を出すのには、そもそも映像の物理的な質が高くなくてはいけないと思うのだが、デジタル映写の解像度、コントラスト、ともに不満だった。
今や4K画質のテレビが家庭に入ってくるようになってきていて、7インチのタブレットでさえフルHD(≒2K)のディスプレイを装備するようになってきている。そうしたように民生機器の方はどんどん進化してきているのに、映画館などのプロ用の機材は更新しきれていないのではないだろうか。
ソニーのプロ用プロジェクターのホームページをチェックしてみると、2009年発売のものがいまだに現役だ。その仕様をみてみると画素自体は4Kなのだが、3D投射を一台で行うと解像度は2Kに落ちてしまうとのこと。つまり4K画素の半分ずつをそれぞれ左眼用右眼用に割り振っているので、左右足しても同一時間軸では2k解像度にしかならない。何十メートルもある映画館のスクリーンと7インチのタブレットが同じ解像度なのだ。
一方家庭用プロジェクターはすでに4K解像度になっていて、実売価格は70万円をきっている。
映画館は消防法によって映写時でも照明を完全には落とせないが、家庭だと完全暗黒で映写ができる。その違いもあるので、この家庭用プロジェクターで映画を見れば、並みの映画館の画像クォリティーを上回るのは確実だろう。
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