チロル アルプス・トレッキング Feed

2013年8月10日 (土)

トレッキング5日目、インスブルッグへ戻る。

7月20日(土)、昨日は山小屋をパスしてふもとまで降り、ペンション泊まりだったので、その日はインスブルックへ帰るだけ。
昨夜の雨もあがり朝から晴天。
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Praxmarからインスブルックへのバスは直通2本、乗り換え2本の計4本しかない。
9時の一番バスはGries im sellrain乗り換えだった。
インスブルックから来た時は気がつかなかったのだが、バスの後部には自転車のキャリアーが付いている。
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これで自転車を標高2,000mまで運び、570mのインスブルックまでサイクリングすると気持ちよいだろうね。

乗り換え地点のGries im sellrainはこのあたりでは大きな集落で、スポーツショップや大きなホテルがあるリゾート村。

スポーツショップには電動アシスト機能付きのレンタルマウンテンバイクが置いてあった。これだと坂道でもスイスイと漕げるのだろうな。
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リゾートホテルのテラスで白ワインを飲みながらバスを待つ。
Sellrain谷を走る幹線道路を観察するとサイクリスト、バイカーが次々と通過していく。
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インスブルックに帰り着き、ホテルの部屋を確保。
シングルは空いていなかったのだが、ちょっと難ありのダブルの部屋をシングル料金にしてくれた。
「Special for you」とのことで朝食付き76ユーロ。こんなハイシーズンにラッキーだった。Dscn5717

天候にも恵まれ、計画どおりにトレッキングを終えることができた。今年は例年になく天気が安定し、しかも猛暑だったらしい。

すっかりチロルアルプスが気に入ってしまった。

標高こそ日本アルプスと同程度だが、氷河に短時間でアプローチできるし、トレッカーも少なくて、ゆったりとトレッキングできる。

山小屋やペンションの費用も、ユーロ130円としても日本の半分程度ですむ。

拠点となるインスブルックの街もすばらしい。観光客を大事にしていて、いつも無料イベントがあり何日いてもたいくつしない。

私も5泊して、無料のコンサートを毎日楽しんだ。食事もおいしい。

来年はミュンヘンからチロルに入り、トレッキングしながらイタリアに抜けるのはどうかなと、今から考えている。

2013年8月 5日 (月)

トレッキング4日目、Längen谷へ峠越え

夜は雨模様だったので、朝になっても止んでないようだったら、谷沿いに下山するつもりだった。
朝になってみると雲は多いものの青空も見えるまずまずの天気。
予定通り、トレッキングを続けることにした。
8時ちょっと前に小屋を出発。昨日の道をすこし引き返す。
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分岐点を右に進み、谷を詰めていく。
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氷河堆積物でガレた道を進む。
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峠に近づき、残雪が出てくる。
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目指す峠が見えてくる。
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適度に緩んだ雪なので、歩行は楽だ。
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2時間ぐらいで峠Winnebachjoch(2,788m)到着
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登ってきた谷を振り返り見る。
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これから下っていく谷
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峠から下りにかかると、鎖場が現れた。今回のトレッキングではこれが最初で最後だった。
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降りてきた峠を振り返り見る。Dscn5613

右手方向にに小さな氷河が見えてくる。
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山小屋、Westfalenhaus(2,273m)が見えてくる。
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小屋手前の滝
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12時頃、山小屋に到着。宿泊予定だったが、まだ余裕があるので先に進むことにした。
小屋近くには小さな教会。
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小屋の先から谷底へ下る道と水平道に分かれていて、水平道を進むことにする。
家族連れのトレッカーなどがかなり登ってくる。
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水平道を振り返り見る。
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お花畑
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徐々に谷底に降りてくる。
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Lüsenの集落が見えてくる。
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14:00頃Lüsen到着。結構大きい宿があるのだが、休業中だった。
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バス停のある次の集落Praxmarを目指して山沿いのトレールを進む。
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15:00ごろPraxmar到着。唯一の宿Pension Praxmarに荷を降ろす。
オーストリアアルペンクラブの指定小屋らしく、大部屋もあったのだが、バス付きの個室にした。広くて快適。
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廊下もきれい。
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久しぶりのシャワーを浴びてから、テラスでビール。
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一休みした後に、散歩に出ようとしたら雨が降ってきた。
雨上がり後、夕刻のペンション全景
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周囲は立派な構えの民家が何軒か点在している。たぶん別荘だろう。

立派なダイニングルームで夕食。アラカルトメニューのフルサービスだった。
結構な数のゲストが宿泊していた。

翌朝の会計は
部屋代39ユーロ
夕食、ビール0.5L、ワイン0.25Lで計28ユーロ
朝食5ユーロ
総合計67ユーロでインスブルックと比べるとかなりお安い。

日帰り行動範囲でいくつかのポイントもあるようなので、このペンションに何泊かしてハイキングを楽しんでも良いね。

その夜も雨が降ったり止んだりだった。
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2013年8月 3日 (土)

トレッキング3日目、氷河谷を詰めて峠越え

7月18日(木)、ちょっと雲が多い空模様となった。
フロントのお兄さんに今日の天気を尋ねてみるが、英語があまり通じない。

7時半過ぎに小屋を出発。
しばらくは未舗装の車道を進む。
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泊まったSchweinfurter Hütteを振り返り見る。
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氷河のせいで、谷の流れは少し白濁している。
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最初のエンド・モレーン(氷河堆積物)が現れる。
この後何度もモレーンを越えることになる。
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モレーンの上からは谷奥の氷河が見えるようになる。
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すばらしい景色が次々と現れる。
この谷歩きが今回のトレッキングのハイライトとなった。
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谷奥に入ってきた。
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トレールはガレてくる。
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登ってきた道を振り返り見る。
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峠に近づいてきた。
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残雪の中を進む。
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トレール脇の高山植物
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Zwieselbach氷河の全景、規模は小さい。右側の鞍部が峠
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氷河左端のアップ
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峠直下の登り
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登ってきたルートを振り返り見る。人影はすれ違って、下っていくトレッカー。
このルートもトレッカーはごく少ない。
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氷河を左に見て、その端をかすめて進む・・・・・・。
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氷河の右端
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12時頃、峠Zwieselbachjoch(2,870m)に到達。
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これから下る道。
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下って直ぐに遭難碑が。
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峠方向を振り返り見る。
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お花畑
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もう少しで小屋という地点で空模様があやしくなってきた。
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池の奥に山小屋が見え出した頃に、雨がぽつぽつと降り始める。
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14:00頃、濡れてしまう前になんとかWinnebachseehütte(2,361m)に到着。
標準タイム5時間のところ、6時間半だった。
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小屋横には東の谷からりっぱな滝が流れ落ちている。
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その日はシングルベッド2段の個室をもらえた。
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夕食のメインはシュニッツェル(カツレツ)とスパゲッティのチョイスで、スパゲッティを選択。
小学生の子供たちグループと相席となった。
スパゲッティはくたくただったが、山の中だからまあ仕方ない。
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個室なのでストレスなく、その夜はぐっすりと眠られた。

朝食はどの小屋もほぼ同じ、パンにハムとサラミ類。ただ、この小屋はビュッフェじゃなくてフルサービスだった。

翌朝の会計は到着時のビールと夕食時のワイン込みで47ユーロ、支払いはDAV会員割引で37ユーロで済んだ。この宿も安いね。
この小屋へは車道は通っていないが、資材運搬用のリフトが来ている。

2013年8月 2日 (金)

トレッキング2日目、峠を越えてSchweinfurter Hütteへ

7月17日(水)、夜明け頃に目がさめる。日本の山小屋だったら夜明け前から早立ちの客が起き始めるのだが、6時を過ぎても誰も起きない。
7時開始となる朝食はパンにハム、ソーセージ類の簡単なビュッフェだった。

7時半に宿を出発。スキーゲレンデ兼放牧場を横断して、
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ダム目指して登っていく。
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1時間40分ほどでダム湖に到達、奥に見える峠を目指す。
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峠に向けて登り始める。トレールは氷河堆積物でガレている。
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道の脇には花も何種類か咲いていた。
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上に登ってくるとカール地形がはっきりわかる。
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岩のペンキを目印に、さらに登っていく。
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峠に近づくとトレールが残雪に覆われてくる。ただ、気温も高く、雪は緩んでいた。
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登ってきた道を振り返る。
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もう少しで峠。
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ちょうど12時頃に峠Finstertaler Scharte(2,719m)着
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峠の脇にあるピーク(2,854m)。すぐそこなのだが結構険しそう。
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これから下っていくトレールと、登ってくるトレッカー。このトレールは行きかうトレッカーもわずかで静かな道だ。
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下るにつれて残雪もなくなっていく。
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行きかう人が少ないからだと思うが、草花を踏まないと進めないところもある。
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明日、詰めていくことになるZwieselbach谷が見えてくる。奥に見えるのは氷河。
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谷底に山小屋が見えてきた。
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15時頃Schweinfurter Hütte(2,034m)着。ガイドブックでは標準5時間半となっているが、7時間半を要した。

山小屋というよりペンションだね。隅々まできれいに飾られている。
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個室もあるので、ここに数泊して周囲をハイキングしても良いな。
今回泊まり歩いた小屋の中ではベストワン。
この小屋までは谷の下から車道が通っている。
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部屋はドミトリー、2段シングルベッドの下段を確保した。
上段のベッドはその夜は埋まらなかった。
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夕食はスープの後に、鳥肉と野菜のシチュー、ポテト添えが出た。
鶏肉はパサついていたが、山小屋と考えると上々の味だった。
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最後はデザート
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翌日のお会計は45.9ユーロ。先に予約金10ユーロを入れていたので、実際の支払いは35.9ユーロだった。Resheet_2 ↑レシートを自分なりに解読してみると、
 の25ユーロは夕食と朝食代、「HP」の表示はハーフペンションだろう。
の3.5ユーロは到着後に飲んだビール0.5L
の8.4ユーロは夕食時に飲んだワイン代(250ml×2)
の9ユーロはドミトリーの部屋代(DAV会員価格)

と思われる。
この小屋は設備は良いし、料理もまずまず、そのうえに料金も安いときてる。

機会があれば再訪してみたい。

2013年7月31日 (水)

トレッキング1日目、Kühtaiへ移動

Stubai Alpsの北側には東西方向にSellrain谷という大きな谷が横たわっていて、幹線道路が通っている。
今回歩き始めるのは、この谷を詰めた峠にあるKühtaiというところ。

インスブルックからはバスで1時間ほどでこのKühtaiへ着ける。このバスの時刻表はもちろん、バス停の詳細な地図などすべての情報がネットで調べられので、旅行者にはとても便利だ。→こちら

そうなので、早朝にインスブルックをバスで発てば、kühtaiで前泊する必要はそれほどないのだが、慣れない土地でもたもたする可能性もあり、余裕をもって前泊することにした。

7月16日(火)、ゆっくりと朝食とパッキングを済ませ、余分な荷物はホテルに預かってもらった。3本目のバスで11:05分にインスブルックを出発。

バスはきれいな車体で、途中小さなリゾート村をいくつか通過していく。料金は7ユーロほどだった。

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12時ちょと過ぎにKühtai着。
峠にあるリゾートホテルのテラス席で昼食。眺めは最高で、ドライブ客やバイカーが次々とやってくる。ほとんどの人が半袖姿だが、風が少しあって私には薄いウィンドブレーカーが必要だった。

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団子の類とぎょうざに似たパスタの一種、もちろんビール
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昼食を済ませて少し先にある宿泊予定のDortmunder Hütteへ移動。

遠くに明日に登ることになるロックフィルダムが見える。思っていたより山々に残雪が多い。ここら辺はかつて夏の放牧場だったのだろうと思う。民家らしいものは見当たらない。
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ここでロックフィルダムの左手尾根に向けてリフトが動いているのを発見したのだが、チケット窓口を覗くと朝は9時始発なので明日のトレッキングには使えないことが判明。
ただ、このリフトを使うとかなり時間短縮できるのでインスブルックからの一番バスに乗ればKühtaiで前泊する必要性はなくなる・・・・・・。

しばらくでDortmunder Hütte着、標高は1,948m。バスの終点でもある。
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部屋は最上階のドミトリーで、少し暗いがきれいな部屋だった。一番乗りなので窓際を確保した。寝る頃にはほぼ満員となった。
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明日のルートの取り付け部分を確認した後は、することもなくテラス席でまたビール。
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夕食はシュニッツェル(カツレツ)だった。味はまずまず。
↓これにスープ、デザートが付く。
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この小屋、宿泊料金は前払いで、2食込み40数ユーロだった。

・・・・・・・・・・・

同じステュバイ・アルプスをトレッキンしたmak-lionさんの旅行ブログはこちら

2013年7月30日 (火)

トレッキング・ルート紹介

今回トレッキングするエリアはチロルアルプスのちょうど真ん中あたりに位置するStubai Alpsと呼ばれる地域で、州都インスブルックから南西にすぐのところだ。
南隣はイタリアになる。

↓オレンジ色のだ円部分がStubai Alps
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そのStubai Alpsを峠を越えて谷から谷、山小屋から山小屋へと4泊5日でトレッキングするのが今回の計画だ。

↓青線だ円で囲んだ山小屋を反時計回りに歩いた。
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年齢と体力を考慮して、一日の標準歩行時間が5~6時間程度のルートを選び、夕方前には小屋にたどり着けるように計画した。最高到達点は標高2,870mの峠、宿泊する山小屋の標高は2,000m~2,300mなので日本のアルプスとほぼ同じぐらい。高度障害は考慮しなくてよい。

現地では、こうした小屋から小屋へのトレッキングを「Hüttenrunde」と呼んでいて、山小屋やツーリストインフォメーションには詳しく紹介されているリーフレットが置かれていた。

帰国してネットで検索してみたところ、ドイツ・アルペンクラブのホームページがあるのを見つけた。→こちら
上記のリーフレットもPDFでダウンロードできる。ただし、ドイツ語だ。

今回は天候にも恵まれ、計画通り歩きとおすことができた。

2013年7月27日 (土)

インスブルックで足慣らしハイキング

7月16日、ミュンヘンから今回のトレッキングの起点となるインスブルックへ列車で移動した。
ドイツ国鉄の直通国際列車は1時間50分ほどで到着。
日本でオンライン購入しておいたチケットは2等自由席で40.6ユーロだった。

インスブルックは過去に冬季オリンピックが2度開催されている山岳リゾートで、オーストリア共和国チロル州の州都だ。

観光に力を入れていて、毎日毎晩観光客向けの無料イベントが行われている。
街をひと通り見て回った後に、足慣らしのため無料のハイキングツアーに参加してみた。

9時に市内の集合地点からバスで目的地に移動。乗客はガイド1名にハイカーが私を含めて3名だけだった。

近郊の村であるIGLSへは30分ほどで到着。そこで集合していた他のハイカー20名ほどと合流してケーブルカーでPatscherkofel(2,246m)の中腹(1,964m)へ一気に上がる。この往復料金14ユーロは自己負担。

ケーブルカーを降りてからイージーコースとハードコースにグループ分けがあり、当然にもハードコースを選択。いざ出発となる。

↓ケーブルカー終点(1,964m)からのインスブルック市街の眺め

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Patscherkofel(2,246m)を右方向に巻いてゆるやかな道を進む。右手に美しい谷が現れる。

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さらに先へと進んでいく。

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途中ガイドさんがいろいろと説明してくれる。

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徐々に登りがきつくなっていく。

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2時間ほどでViggarspitze(2,306m)へ登頂。

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同じ道を引きかえし、Boscheben Hutte(2,035m)で休憩タイム。

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私は当然ビール

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休息後はPatscherkofel(2,246m)を往路と反対側に巻いてケーブルカー駅へ。
インスブルック市内へ戻ったのは午後3時過ぎだった。

今回のハイキングコース概念図、赤丸がViggarspitze(2,306m)
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この無料ハイキングツアーは毎日催行していて、曜日によって違う方面へハイキングできる。
参加回数の達成度によってそれぞれ銅、銀、金のバッジまでもらえるようになっている。

インスブルックはすばらしい。

2013年7月26日 (金)

トレッキング準備完了(現地編)

ミュンヘンに着いてからの準備が残っていた。
ルート地図の入手だ。

娘夫婦にアウトドア専門店のGlobetrotterへ連れて行ってもらった。

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この店はでかい。日本にはない規模だ。なんと低温でスリーピングバッグをテストしたり、人工雨でレインウェアーをテストする部屋まで完備されている。

ミュンヘンは大都会だし、南にはドイツアルプス、チロルアルプスが直ぐに控えている。
郊外には自転車専用道が整備され、氷河由来の湖もたくさんあってアウトドアスポーツが盛んな土地柄だ。

店員さんに尋ねて、目的の地図は直ぐに見つけることができた。
ドイツ・アルペンクラブ刊行のやつで9.8ユーロ、ちょうど今回のトレッキングルートを一枚でカバーしている。
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アウトドア道具好きとしては、この店には半日ぐらいはゆっくりと漬かっていたいところだが、他にも予定があり、地図を買った後にちょとだけ見て回っただけで泣く泣く後にした。
革製の本格登山靴が日本と比べて安い。

その後は娘夫婦に勧められて加入手続きしてもらっていたドイツ・アルペンクラブの会員証を受け取る。この会員証で山小屋の宿泊料が安くなるし、なにかとメリットがあるらしい。立て替えてもらっていた会費は40ユーロ。

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後日、日本に戻ってみるとA4フルカラー114Pのりっぱな会報がDAVから届いていた。ただし、全編ドイツ語だ。この調子でいくと理事選出の投票用紙が届くかもしれない。

2013年6月28日 (金)

トレッキング準備完了

チロルアルプスへのトレッキングは7月中旬を予定している。
この時期は日本でも高所だと残雪がある。まして高緯度のチロル地方ではトレールに残雪があるものと思わなくてはいけない。

今回のコースでは残雪が多い北斜面は登りばかりで、長い下りはもっぱら南斜面なのでそれほどのことはないだろうと思うのだが、念のため軽アイゼンを持参することにした。
アマゾンで1,713円。ナイロンバンドでしっかり靴に装着できる。
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これでほぼ準備完了。ミュンヘンからインスブルックへの列車のチケットもドイツ国鉄からオンラインで購入した。

今回の準備は山小屋の予約でちょっとつまづいた。
小屋のホームページがドイツ語版しかなく、英語版がない。
あきらめて、ミュンヘン在住の娘夫婦に予約をしてもらった。

日本で使われる登山用語はドイツ語が多いのだが、予約となるとお手上げだ。

2013年3月13日 (水)

チロルアルプス・トレッキング計画

7月にミュンヘン在住の娘夫婦を訪ねることにしたのだが、ミュンヘンの南隣はオーストリアのチロル地方なのだ。
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チロル地方はドイツ、スイス、イタリアと国境を接するオーストリア南端に位置し、中心地(州都)のインスブルグまではミュンヘンから電車で2時間ほどしかかからない。チロル地方の南の一部は現在はイタリア領となっているそうだ。

アルプスと言えばスイスが有名だが、チロルアルプスは標高こそスイスアルプスより少し低いものの3,000m級の高峰がスイス、イタリア国境近くに連なっている。
この際、チロルでトレッキングに挑戦してみることにした。

最初にやることは情報収集、ガイドブックの入手だ。しかし、スイスでのトレッキング情報はそれなりにあるのだけど、チロルアルプスの日本語トレッキング情報がほとんどない。あっても既に絶版となっている。

その絶版となっている「オーストリア・アルプスハイキング案内」(小口 和利著・山と渓谷社出版)を図書館で借りてきてはみたが、日帰りハイキングを写真で紹介している程度で、求めている情報とはちょっと違う。

その後ネット検索してみたところ、よさそうな英語のガイドブックを発見。イギリスで出版されている「Walking in Austria」というタイトルの本だ。 

アマゾンジャパンも扱っていて、2,198円(送料無料)ですぐに購入できた。

届いてみると、コンパクトなのだが、全427ページに情報がぎっしり。ワンデイ・ハイキングやマルチデイ・トレッキングが計102コースも紹介されている。

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どのコースにするか、はてさて迷ってしまう。これから検討だ。

このガイドブック36Pに、最近日本でも問題になっている真ダニに対する警告が載っているのを見つけた。曰く「短パンは止めて長袖にしろ。ダニの忌避剤を持参しろ。」、ちょっと引いてしまう。

私も去年、近くの山へハイキングに出かけた際に真ダニに取り付かれ、家族に無理やり引き剥がしてもらって処理したことがある。引き剥がしてもしばらくは痛みが続いた。幸い感染症にはならずに済んだけど。

日本より緯度が高くて、気温も低いはずなのに真ダニが活動しているんだね。

 

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