フォーク デュオ "Mandolin Orange"
アメリカのカントリーやフォーソングはあまり聴かないのだが、最近気に入ってヘビーローテーションしているのが男女デュオのマンドリン・オレンジ。
Andrew Marlinのかすれ気味の声とEmily Frantzが奏でるフィドルの旋律がとても魅力的に響く。
来日公演があるのなら出かけてみたい。小さなホールで聴くと良いだろうね。
アメリカのカントリーやフォーソングはあまり聴かないのだが、最近気に入ってヘビーローテーションしているのが男女デュオのマンドリン・オレンジ。
Andrew Marlinのかすれ気味の声とEmily Frantzが奏でるフィドルの旋律がとても魅力的に響く。
来日公演があるのなら出かけてみたい。小さなホールで聴くと良いだろうね。
民俗音楽というものにはっきりとした定義はないだろうと思うが、昔から興味があった。東京芸大の小泉文夫教授がDJを務め、NHK-FMで放送されていた”世界の民族音楽”をよく聞いていたし、地元のホールで時たま開催されるコンサートもちょくちょく聞きにいった。ガーナのコギリ奏者である”カクラバ・ロビ”やバリ島のジェゴク(竹のガムラン)グループである”スアール・アグン”が強烈な印象を残している。
そうした民俗音楽を扱ったドキュメンタリー映画が"大海原のソングライン"。北は台湾、南はニュージーランド島、東はチリ領のイースター島、西はインド洋西部のマダガスカル島までという、グーグルアースを使わないと実感できないような広大な地域をつないでいる音楽文化を描いている。
なぜそんな広大な地域に共通した音楽文化が存在するのかというと、最近の遺伝子解析によってわかってきたことなのだが、台湾先住民がアウトリガーカヌーを使って未知の大海原に乗り出し、南太平洋の島伝いに拡散していったからだ。
このドキュメント、ただ各地を取材しているだけではない。そうした地域のミュージシャンを多重録音と多重撮影で一つにつなぎ、壮大なスケールのアンサンブルを新たに生み出している。
共通のルーツと文化を持つ者達が時間と空間を超えて新たにつながり、それによって生み出された音楽は実に素晴らしい。とにかく聞いてみない事には・・。
映画の公式サイトはこちら
The Bandのリーダーだったロビー・ロバートソンが去る8月9日に亡くなったとのニュースが流れた。LPレコードを1枚と解散コンサートのDVDを買っただけだが、いくつかの楽曲が心に残っている。
長い年月が流れ、クラプトン主催のクロスロード・ギターフェスティバルに出演しているの見かけたのだが、若い時とは容貌がすっかり違ってきていて「この人誰?」の状態だった。
Wikipediaによれば父親がユダヤ系、母親はモホーク・インディアンで、母子家庭でもあって子供の頃は極貧生活を送ったとのことだ。
代表曲である"The Weight"を聞いて、彼の音楽人生に思いを馳せよう。
息子であるSebastian Robertsonがこのビデオをプロデュースしている。
歌詞の意味は和訳を見ても良く分からない。こちら
手持ちのCDはすべてハードディスクに取り込んでいて、事務仕事の傍らに「ながら聞き」している。その中には名盤と呼ばれているものも数あるのだが、とりわけDonny Hathawayの”Live”は何度聞いても素晴らしい。
小さなライブ会場での録音なので聴衆との距離が近い。その反応がはっきりと録音されているので会場の雰囲気がダイレクトに伝わってきて、臨場感がすごい。曲が始まると客席から”This is it”との掛け声があがる。キャロル・キングの名作である"You've got a friend"では客席から大合唱が沸き起こるほどだ。
バックを支えるバンドの演奏がこれまた素晴らしい。曲の途中では主役のDonnyが自身のボーカルを脇に置いてキーボードに専念し、怒涛のバンド演奏を展開していく。こういう高揚感あふれる演奏を”グルーヴィー”と言うのだろうな。
それらが相まって、このアルバムが名盤中の名盤と評されるのも納得だ。ソウル音楽好きだったらもう必携と言って良いだろう。
Wikipediaによるこのアルバム解説はこちら
ベースプレイヤーのWillie Weeksを調べてみたら、エリック・クラプトンのコンサートで度々見かけるあの人だった。
子供の頃はラテン音楽は日本でもポピュラーだった。ラテン音楽のフルバンドも活躍していたし、ラテン音楽のテイストを取り入れた歌謡曲もヒットしていた。ラテン音楽に限らず、イタリアのカンツォーネやシャンソンも結構な人気だった。
いつしか英語圏のポピュラー音楽が全盛となり、ラテン音楽のヒット曲も耳にしなくなったのだが、それは日本の事情であって、どっこいラテン音楽は強力な磁場を発しながら健在だ。だってスペイン語を母語とする人は世界で4.8億人なのだから。
私も結構ラテン音楽を聴いている。11年前の曲だが2億回の再生数を誇るのがそのものズバリのタイトル”Latinoamérica”。
ラテンアメリカ世界の多様性を示すような映像がすばらしい。歌の意味はわからないのだが、映像から推察するに社会性を持っている曲と思える。演奏するのはプエルトリコのCalle 13と言うグループ、ビデオにはメキシコやペルーの女性歌手も登場する。
歌詞の意味を知りたいと思って探してみたら日本語に訳しているサイトがあった。こちら
主語の「私」はラテンアメリカを意味するとのことだ。なるほど。
懐メロロックやキューバ音楽などをYouTubeで聴くようになって久しい。マイナーなミュージシャンや音楽が「おすすめ」で出てきて自分だけのタコ壺に籠ることができる。
ところが、お気に入りに登録している中からじわじわと億超えの再生数を上げるものが出てきた。しかも昔のテイストを残すようなソウル音楽だ。ヒップホップ全盛の中でソウル音楽は古臭いマイナー音楽になってしまったと思っていたのでちょっと驚き。
たとえ時代が変わろうと「良い音楽は良いのだ」ということだね。
この曲のビデオ、いろんなバージョンがリリースされていて、アビーロード・スタジオでのスタジオライブ版やPlaying for Change版もある。
”クリストファーウォーケン”って、強面のギャング役が印象に残っていて、踊る姿というのは想像できなかったのだが、軽やかにステップを踏むミュージックビデオに出ていたのだね。それも2002年にグラミー賞を受賞しているとのことだ。
ミュージカル俳優だったとはつゆ知らなかった。軽やかに喜々として踊っているお姿は、いやはやいいわ。これからも元気に活躍して欲しい。
ブルーズが音楽形式として生まれたのが1903年とのこと、それから100年後の2003年にニューヨークにおいて記念コンサートが開催された。そのコンサートは映像として記録され"Lightning in a bottle” という映画になっている。
映画はかなり前にBS放送のWOWOWで放映され、エアーチェックして何度か視聴してきた。だが、DVDにダビングしてあるものだから4Kが普及した今となっては画質と音質に不満が残る。
アメリカではブルーレイ版が発売されているので、それを入手しようとしたのだが既に廃版となっていて、中古でもアマゾンUSAで50ドル以上もする。送料もかなりするので円安の今ではちょと厳しい。
そこで、日本版の中古DVDで手を打つことにした。中古レコードでは大手のディスクユニオンがアマゾンに出品しているのを見つけ、発注した。本体1,575円に送料が350円だった。
届いたDVDはというと、開封はされているのだが新品同様のもので同封のリーフレットにはシワひとつない。
その夜早速に視聴した。コントラストと色乗りが良くダビングしたDVDとは全然違う。音もDolby5.1 Surroundなので文句なし。
肝心のコンサートだがブルーズファンならば必見と言って良いもの。往年のブルーズマンから若手までが勢揃いしての空前絶後のコンサートとなっている。老齢の出演者曰く「こんなイベントに参加できる日が来るなんて夢のよう、生きていて良かった」。私にとっても永久保存のお宝DVDとなった。
Angélique KidjoとBuddy Guyが共演した "Voodoo Child"
ブルーズをベースにしたロックは好みなのだが、昔ながらの純なブルーズはなかなか取っつき難い面もある。
ところが、ソウルフルな味わいの歌と相まって、普通のロックファンにとっても取っつき易く、若い時から愛聴しているのが"マジック・サム”。何度聞き返しても飽きない。
1969年に若くして亡くなっていて、残された貴重な映像がこれだ。英語の訛りがすごいよ。
彼は生涯2枚のLPを残しただけなのだが、死後にライブコンサートの音源が発掘され、それ以上のLPが発売されている。
"What's Going On"はソウル音楽の名曲中の名曲であり、今も幾多の歌手がカバーして、歌い継がれている。
アップルTVのドキュメンタリー映画「1971:その年、音楽が全てを変えた」を見ていたらこの歌が取り上げられていた。(第1話は無料)
今の今まで知らなかったのだが、この曲はベトナム戦争への反戦の意思をメッセージするために作られている。マービンの弟がベトナム戦争に従軍し、その影響を受けて生み出されたものだとのことだ。
テンポも軽快だし、ボーカルも軽めなのでそんな社会性のある歌だとはついぞ思わなかった。そうした由来も知らずにただ気軽にこの歌を楽しんでいた自分の不明を恥じいるばかり。
音楽ビデオを探してみると最近作成された新しい映像にこの歌をのせたものを見つけた。マービン・ゲイのオフィシャルビデオだ。アメリカ社会の現状を問いかけるものとしてこの歌が用いられている。今もなお、この歌の持つ社会性は消えていないようだ。
このビデオの冒頭、水道栓から茶色の水が流れ出るシーンはミシガン州フリントでの水道水汚染問題をとりあげているもの。
歌詞を和訳してくれているサイトはこちら
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