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2024年3月29日 (金)

秋のエアーチケットを確保

 アシアナ航空はスターアライアンスに加盟していてUAのマイルも貯められるし、使うこともできる。何度か利用して会員にもなっているのだが、そのアシアナからお誘いのメールが届いた。

 ちらっと見てみると、「タシケント」という思いがけない就航先が載っている。昔々中学生ぐらいの時だが、ヘディンとかスタインとかのシルクロード探検記を夢中で読んだ記憶がある。そうした記憶を持っている身にとって、「タシケント」はなかなかに甘い囁きだ。

 ちょっと料金は高いのだが、一晩考えた末に中央アジアへと旅してみることにした。タシケントはウズベキスタンの首都なのだが、国内には有名なサマルカンドというオアシス都市がある。それに加えて、ウズベキスタンはソ連邦から自立して以来国情も安定し、観光客誘致に積極的だ。そうした条件もあって、中央アジアの国々の中では一番人気の渡航先になっているとのことだ。

 とりあえずチケットは確保したのだが、ウズベキスタン国内の交通事情とかは全く知識がない。一から情報収集しなくてはいけないのだが、未知の国への旅をぼちぼちと準備をしていくというのもなかなかに楽しいものだ。

 サマルカンドの情報はこちら。奈良市とは姉妹都市になっているそうだ。

 余談だが、アシアナ航空は経営不振により来年ぐらいに大韓航空に吸収されるようだ。私の中ではアシアナは好感度が非常に高いのだが、利用するのはこれが最後になるのかもしれない。

2024年3月22日 (金)

スリランカ旅行事情その3(宿泊編)

 スリランカは観光立国で観光関連の収入ウェイトが高い国だ。コロナ禍でその収入が絶えたこともあり、一時は経済危機に陥った。

 列車で西海岸を移動すると大型高級リゾートやゲストハウスの類がたくさん目に留まる。観光客にとって宿泊施設の選択肢は豊富だ。

 もとより飛行機はエコノミー席しか乗れない身なので、ピンからキリまでの選択肢の中ではキリのちょっと上あたりということになる。

 どうも、そのあたりの宿が快適性とお値段のバランスが取れているようだ。

 Galleで泊まった宿は個人のお屋敷を改装して宿泊施設にしたもの。朝食付きで一泊7,700円程、朝食も美味しく私たちには充分な宿だった。

 宿の名前はArches Fort。リンクはこちら

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 コロンボでは日系の大型ホテルが事前払いという条件で格安の料金を出していて、そこを選択した。

 床の仕上げなどは簡素だが、バスルームは高級ホテル並み。ベッドルームの広さも充分で快適だった。

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 ただし問題がひとつ。部屋の掃除が終わっていてもタオルが置いてないことが数度あった。電話すると直ぐに届けるとは言わず「××時間後に届けます」との返事が返ってくる。さて、届いたタオルだが、乾燥が終わった直後のようでホカホカと暖かい。推測するにタオルの絶対数が不足していて朝に回収したタオルを洗濯乾燥し、自転車操業のように廻して午後遅くに部屋に届けているようだ。安宿も含めてそんな経験をしたことは今までなかった。

 ウォッシュタオル、フェイスタオル、バスタオル、すべてのタオルが揃ったことも5泊中についぞなかった。

 料金はというとGalleの宿より安く1泊朝食なしで5,600円程。タオルの件は「日系」ホテルとしての評判にもかかわるので何とかして欲しいものだ。タオル類を買い増しすれば済むことなのに。

 ホテルの名前はGrandbell Hotel Colombo、リンクはこちら

2024年3月19日 (火)

スリランカ旅行事情その2(食事編)

 スリランカでの交通費はとても安いのだが、結構に高く感じるのが食事代。特に観光客やネクタイ姿のビジネスマンが来るような店は日本並みのお値段だ。

 ドアマンがいるその高級店で食べたチキンカレーと海老カレー。ローカルブランドの生ビールと水、デザートのフルーツプレート一皿を合計したお代は食事代5,900ルピー、税金とサービスチャージが2,030ルピーで、二人分合計が7,929ルピーだった。日本円にすると約4,000円ぐらいになる。

 店の名はCeyron Curry ClubImg20240304131543_1413_2

 観光客もネクタイ姿のビジネスマンもいない庶民派の店で食べたチキン・ビリヤーニとプラウン・ビリヤーニ。水の小ボトルも頼んで、2,150ルピー、サービス料が215ルピー加算されて二人分計2,365ルピーだった。日本円にすると1,200円ぐらいになる。ただし、スリランカの一人当たりGDPは日本の1/10ぐらいなので、安定収入のあるミドルクラスぐらいでないと入れないのではないかと思われる。

 店の名前はNew Banana LeafImg_20240307_122555_1416

 スリランカでは酒類は贅沢品だ。日本のコンビニで1本700円ぐらいで売られているチリワインが地元のスーパーでは3倍ほどの値が付いている。地元産の缶ビールは日本より少し安い程度だ。

 街中ではフェラーリには出会わなかったが、レンジローバーやトヨタのハイラックスをよく見かけた。東南アジアでは大型四駆車がお金持ちのステータスシンボルになっているようだ。 

2024年3月13日 (水)

スリランカ旅行事情その1(交通機関編)

 スリランカへの旅は20年振り。前回は滞在中にスマトラ沖地震が発生し、スリランカも津波に襲われた。果たして帰りの飛行機が飛ぶかどうかで心配したのだが、なんとか予定どおり帰国できた。

 当時は行き当たりばったりの一人旅だったが、今回は連れあいとの二人旅ということもありネットで宿も予約手配しての余裕の旅だ。

 しかし、ネットが発達してもままならないのがスリランカの交通事情。ネットで探しても情報がなかなか見つからないし、見つけたとしても古すぎる。

 バンダラナイケ国際空港には深夜に到着したので、すぐ近くの宿に一泊し、翌日向かったのが南部の都市であるゴール(現地ではガールと発音)。

 宿からタクシーでKadawathaという町にある高速バスのターミナルに向かい、そこでバスに乗り換えた。バスは立派な高速道路をスムーズに走り、1.5時間で無事ゴールに到着した。タクシー代約2,000円、バス料金500円と日本に比べて格段に安い。

 この情報を収集したのはRome2rioというサイト。情報はまずまず正確だったが、リンク先のTimetableはシンハラ文字で表記されている。 

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バス車内の様子Img_20240227_101928_1399

 ゴールの滞在を終えてから向かったコロンボへはスリランカ国鉄の列車を使った。一日に数本しか走っていないのでちょっと不便だが、鉄道好きには外せないだろう。2等車のチケットを買ったつもりがなぜかエアコン完備の1等車になっていたのだが、それでも料金は格安の600円だった。

 コロンボの市内の移動は3輪タクシーをメインに使った。配車アプリで手配すればトラブルも避けされるし、料金はクレジットカードでの引き落としになるので現金のやり取りもしなくて済む。旅行者にはすこぶる便利だ。

 市内の主なスポットなら200円もかからないので、なんだかドライバーに申し訳ない気になってしまう。配車アプリでチップも加えて支払った。 

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 何回かは市内バスにも乗った。地図アプリを使えば路線番号とルートが出てくる。料金は外国人料金と思えてローカルの乗客とは違って車掌は高い料金を言ってくる。それも車掌によってまちまちだが、外国人料金といってもせいぜい15円から20円ぐらいだ。切符は一度もももらえなかった。地元の人と混じってローカルバスに乗るのは面白い体験だ。

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 スリランカの人々は総じて穏やかな人が多いので、慣れない土地での移動もそれほど緊張を感じなくて済む。

2024年2月 1日 (木)

スリランカのビザを電子申請

 スリランカへの入国に際しては観光目的であってもビザが必要だ。渡航が近づいてきたため電子申請を行った。入国時の空港で紙のフォームによって申請する手もあるそうなのだが、それでは手間も時間もかかりすぎるとのことだ。

 申請サイトの入口は日本語表示されているのだが、そこから申請のフォームにたどり着くと英語表記のものしかない。

 手元にパスポートやエアーチケットを用意し、順々に入力していく。無事に完了してスリランカ入管当局からメールが届いた。

 通常はビザ代として50USDが必要なのだが、昨年の暮れから今年の3月末日までの間、観光客の入国を促進するため一時的に無料となっている。

 申請手続きの参考にしたサイトはこちら

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2023年11月28日 (火)

イタリアで乾き物の盛り合わせ

 円安と現地のインフレが重なり比較的物価が安いと言われるイタリア南部でも、交通費以外はどれも結構に高くつく。

 それでも日本と比べてお得と感じるのが”乾き物盛り合わせ”。ハムやチーズを商っているデリカ店がテラス席などを設けて簡単な食事を提供している場合があるのだが、そうした店にはお得な盛り合わせが用意されている。

 イタリア到着初日にサレルノという地方都市に移動した。宿にたどり着く前にありついたのがハム、サラミ、チーズ、おかず類の盛り合わせ。

 食材の品質も良いのだが、気前よく盛られたその量が圧倒的。日本のイタリア料理店の前菜盛り合わせだったらその気になれば数分で完食できるのだが、こちらは到底無理。盛り合わせは20€、ワイン3杯、水、パン、コーヒー含めて会計は38€だった。食べきれなかったチーズは持ち帰ってビールのお供となった。

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 お店の情報はこちら

2023年11月20日 (月)

ナポリの治安はどんなものなのか

 ナポリの治安はあまり評判がよろしくない。いくつかの映画にも描かれているのだが、カモッラと呼ばれている犯罪組織が暗躍していて、郊外の高層団地では警察も手が出せない程になっているらしい。そんなことで、やや不安を抱きながらのナポリ入りとなった。

 確かに街のいたるところがスプレーペンキで落書きされている。他の都市だったらそうした落書きだらけの界隈は近づかない方が無難なのだが、ナポリの場合は人で賑わう繁華街でもそうで、もはや風景の一部となっている感さえある。これがナポリなんだと受け入れるしかない。

 旧市街にある昔ながらの繁華街近くに宿をとったのだが、その前の道路もご覧のとおり。

 落書きだらけで危なそうな通りなのだが、通りの西側にはナポリ大学の校舎があって、東側では夕方から学生向けの飲み屋が何軒か営業を始める。元気な学生諸君は夜遅くでも通りに溢れ出て楽しそうに立ち飲みしている。なかなかに羨ましい光景で、遅い時間帯でも安心して歩くことができた。

 危ない目にあったのはナポリ初日に一度。中央駅に着いてメトロに乗り換え、車両に乗り込もうとした時だ。数人のスリ集団に囲まれて、ショルダーバッグを開けられそうになった。

 ジッパーが硬かったせいなのか、事なきを得たのだが、中央駅付近は不慣れな旅行者を狙ったスリ集団が網を張っているようだ。気をつけないといけない。

 カモッラの解説についてはこちら

2023年11月19日 (日)

ローマでバスに乗るには

 ヨーロッパでは大都市といえども比較的コンパクトなので、徒歩でも頑張れば主なエリアは移動できる。それにメトロを使えばほぼ万全だ。

 例外はローマ、地下に古代の遺物が眠っているのでメトロがカバーする範囲が少ない。そこで必要になってくるのがバスなのだが、ローマに限らず海外でバスを乗りこなすのは私にはハードルが高かった。バス停に表示されている簡単な路線図を眺めてみてもさっぱり解読できない。

 今回はスマホにイギリスの通信会社が出している格安のシムを入れていったので、これが一挙に解決できた。

 皆さんご存じの地図アプリで目的地を入力すると、バスでの経路と最寄りのバス停、出発時刻が瞬時に表示される。あな、ありがたや。これで行動範囲を一気に広げることができる。バスの車窓から走り去るローマの街角を眺めるのも実に楽しい。降車する停留所もGPSで一目瞭然だ。

 あの会社だけど、ものすごい量の情報を日々蓄積し、更新しているのだということを実感した。

  利用したSIMがこれ。日本で2,000円前後で購入できる。Sim_2

2023年11月18日 (土)

イタリアでキャシュレス社会を実感

 先月末からイタリア南部へ出かけてきた。そこで実感したのがキャシュレス社会。日本なんかとは数段に進んでいる。

 ミネラルウォーター1本を買うのでもクレジットカードが使える。しかもすべてタッチ決裁が可能で、小さな個人商店でも対応の端末を備えている。私の地元だと大きいドラッグストアでも端末にカードを差し込ませてpinコードを打ち込まないといけない。

 カフェでは紙のメニューを備えていないところがある。テーブルに置かれているQRコードを自分のスマホで読み込みディスプレイにメニューを表示させないと注文ができない。

 ナポリでのこと。美術館などの施設入場券と交通機関の乗車券がセットになっているお得な周遊カードがあるのだが、市中のどこでも売られていたそのカード現物が市内2か所でしか売られなくなっている。

 仕方がないのでネット販売を利用して電子カードを購入した。アプリを導入してアカウントを作らないといけないのでパスワードやなにやらと面倒だ。しかも支払のクレジットカードは本人認証サービスの設定がされている必要がある。一度だけで数日しか使うことがないものにそれだけ手間がかかるのはキャシュレス社会のマイナス面だ。

 ローマでは、メトロ、トラム、バス、いずれも紙の切符を買う必要がない。車内か改札口にタッチ決裁に対応した端末が備えられているのでクレジットカードを軽く接触させるだけすべて乗車できる。

 ちなみに料金は1回につき1.5ユーロで、100分以内であればすべての交通機関を乗継することができる。(注)

 バス、トラム内に備え付けのタッチ決裁対応の端末がこれ↓Romatanmatu_1365_2  驚いたのがナポリ駅の公衆トイレ。タッチ決裁に対応した自動ゲートを備えている。ヨーロッパでは公共のトイレといえど大抵は有料だ。

 もはや、ヨーロッパ旅行に現金はほとんど必要なくなっている。レストランでのチップもイタリアでは元来義務ではないので、キャッシュレス化によって払わない人が増えているとのことだ。ATMは銀行店舗に併設されたものはあるのだが、街中で単独で設置されたものは見かけなくなっている。

 さて、帰国したからのこと。JR関空駅で切符を買おうとしたのだが、空いている自販機ではクレジットカードが使えなく、交通系のICカードか現金のみ、しかも近郊駅までの切符しか買えない。久しぶりに財布から現金を取り出すことになった。サンダーバード車中で乗り越し手続きをしたのだが、清算料金の支払いはもちろん現金のみだ。

注)乗継する度に乗継先の乗り物でタッチ決裁する必要がある。何回タッチ決裁しても100分以内だったら最初の1.5ユーロしか引き落としされない。きちんとシステムが判定している。 

追記)つい先日のこと、運転免許関係の申請を行ったのだが、何ということか証紙納付だった手数料をキャッシュレスで支払えるように端末が整備されていた。もちろんタッチ決裁対応だ。日本のキャッシュレスはコンビニが先行し、後追いながら役所が前のめりになって普及させようとしているようだ。 

 埼玉県では近い将来に現金(証紙)払いができなくなるとのことだ。カードもスマホもない人はどうしたらいいのかというとコンビニ納付らしい。コンビニが近くになく、運転免許も返納した老人は・・・?

2023年10月18日 (水)

ポンペイ遺跡のチケットを手配

 サレルノからナポリへ戻る途中でポンペイ遺跡に立ち寄ることにしている。当日券の購入は行列必至とのことなので、公式のウェブサイトからチケットを事前購入することにした。「buy ticket」に入ってみると、何と予定日は無料開放の日となっていて料金表示が0€となっている。

 一人20€のチケットが無料なのだからうれしい話だ。ただし、そうした日は混雑するのが常なのでちょと心配だ。その無料のはずのチケットなのだが、ウェブサイトではチケット購入?へと進むことができるようになっている。

 もしかしたら入場者数の制限があって先着順にチケットを取る必要があるのかも知れないと思い、チケットの購入へと進んでみた。リンク先のチケットの購入サイトは民間会社のようで、日本でいえば「チケットぴあ」か「ローソンチケット」のようなものだと思われる。

 それなので、購入しようとするとアカウントの登録を求められる。そのアカウント作成でもたついているとタイムアウトになってしまった。

 気を取り直して、先にアカウントの登録を済ませてからチケット購入へと進んだ。決裁手段の入力は求められない。

 こんどはスムーズに事が運び、無事チケットのPDFをダウンロードすることができた。自分の名前も入っているチケットを見ると料金は間違いなく0€となっている。無料のチケットがわざわざ購入(?)できるようになっている事の理由がいまいちわからないのだが、とにかく印刷して持参することにする。

 情報によると遺跡は広大なので、見学には丸一日ぐらいは見ておいた方が良いようだ。1年有効のチケットさえあるぐらいだ。

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追記)

 当日のこと、入場する際にゲートでチケットを要求されスキャンされた。無料開放の日といえどチケットが必要のようだ。

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