国勢調査の設問に違和感 「あなたは“正規”職員?」
今回の国勢調査、回答もネットで可能になった。調査設問のひとつに「あなたは“正規”の職員か」というのがある。
かねがね、“正規労働者”と“非正規労働者”とに働く者を区別するのには大きな違和感を持っていたのだが、国勢調査にまで使われるのにはちょっとおどろいた。
雇用する側と雇われる側とが双務契約を取り交わして働く(雇用する)という本質においては正規も非正規も違いはなにもないはずなのだが、日本では新聞やマスコミでも身の回りの会話でもそうしたおかしな区分をすることがまかり通っている。違いと言えば労働条件の違いから雇用保険や年金などの社会保障制度の適応が両者で違うだけなのに。
国勢調査の設問を見てみると“正規の職員”とはなにかとの説明に「一般職員や正社員など」とある。説明になっていない。一般職員の反義語は特殊職員だろうが、想像するに出社しなくても給与が出てる社長の愛人のこと?。 正社員の反義語は不正社員だろうから株主のコネで採用された社員のことか?
私の理解では非正規労働には不法な雇用しか該当しないと思う。児童労働や強制(奴隷)労働、資格外労働などだ。
強制(奴隷)労働は不当な因縁をつけて精神的に追い込んでいく手口を用いて、結果としてただで働かせるということが今もブラック企業で行われているようだし、アジアからの技術実習生などもパスポートを取り上げられるなどしてそうした被害を受けている。G7に名を連ねる国として恥ずかしい限りだ。詳しくはこちら
どうも「非正規労働者」という呼称が一般的に用いられているのは世界でも日本ぐらいらしい。 参考リンクはこちら
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