映画“キングスマン”
基本はアクションスパイ映画なのだがそのおバカ系亜種、“オースティン・パワーズ”のようにバカに徹しているわけではない。おふざけ下ネタあり、古典スパイ映画やゾンビ映画のパロディありと、いろいろと美味しいおかずを取り揃えた老舗料理屋の仕出し弁当のような映画。
紳士服テイラーの店がスパイ組織の本部入り口になっているのは、お懐かしやナポレオン・ソロを思い出す。秀逸なのはオヤジアクションだ。あのコリン・ファースがストライプのスーツ姿であっと驚くキレキレのアクションを繰り出す。
味付けはかなり悪ふざけなブラック・テイストだ。アメリカの宗教保守や新興IT企業をコケにする。しかしスウェーデン王室は笑いのタネにするのだが、本家英王室にはアンタッチャブル。スパイの服装からして世界の正調保守を守護する中華思想の組織なのだろうね。スパイの親玉を演じていたマイケル・ケイン(故人)はサーの称号をもらっていたらしいし。
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