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2016年7月

2016年7月30日 (土)

ドロミテ・トレッキング 第1日目(7月16日)

 泊っていたボルザーノのユースホステルを早朝にチェックアウトし、駅前からバスに乗車。山道に入りバスの高度があがってくると車窓からは尾根中腹に点在する村々が見えてくる。風景の中に仏塔があるか十字架を戴く教会があるかの違いだけで、ネパールの山村と良く似た風景だ。ここら辺一帯はかつては辺境の地だったのだろう。運賃3.5€

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 40分ほど乗車してSiusi村手前のロープウェイ駅で下車。バス停から歩いて直ぐにある乗り場は土曜日だというのにがらんとしていて、8時の始発を待っているハイカーは誰もいない。

 ロープウェイ駅から見るSiusi村方面Dscn9772_048

 始発一番目に乗車するが、客は私だけ。運賃10€

 標高1,091mの駅から一気に740m上昇して放牧地Siusi de Alpeに到着。Dscn9778_049

 インフォメーションセンター脇にある標識を確認してルート#10を歩き始める。しばらくすると正面の斜面にジグザクの登山道が見えてくる。Dscn9787_052

  緩い斜面を下り始めると今日のルート上にある山小屋Saltner Hutteが見えてくる。Dscn9789_053

 すると、とたんに西側の道からハイカーが増えてくる。地図で確認すると車の駐車場があるようだ。

 9時50分Saltner Hutte到着。Dscn9792_055

 風もなく暖かいので登りにかかる前に白ビールを頂く。Dscn9793_056

  Saltner Hutteを過ぎると本格的な登りとなる。Dscn9801_058

 歩いてきた台地状の放牧場を振り返るDscn9803_059

 道は整備されていて快適に歩くころができる。尾根上に到達するとそこも小さな台地状になっていて放牧されている牛がのんびりと草を食んでいた。Dscn9805_060

 しばらくでBolzano小屋(2,450m)に到着。別名は“Schlernhaus”Dscn9811_062

 到着時刻12時50分、タイムは4時間20分だった。

 付属のレストランで昼食。体力も残っているので荷物を小屋に置いて目の前のPetz山(2,563m)へ往復することにした。しばらくの登りで山頂へ到達。  Dscn9821_065

 山頂からはオーストリア国境方面の山々がくっきり。Dscn9818_064

 小屋に戻りチェックイン。メールでの予約が通ってなかったのだが、なんとかシングルルームを確保した。Dscn9824_066

 歴史を感じさせる建物でレストランも綺麗。Dscn9839_068

 食事のメニューも豊富で美味しく、下界と変わらない快適な滞在ができる小屋だ。資材はケーブルで揚げている。

 午後9時ごろに日没、就寝。

 第2日目に続く

2016年7月29日 (金)

大旅行時代がやって来ているようだ

 7月の初旬にイタリアのミラノに入り、20日間程かけて北イタリアのベローナ、ボルザーノ、オーストリアのインスブルック、ミュンヘンと廻ってきた。

 人気の観光スポットは大変な人出で、中国系のツアー客はもちろん、マレーシアあたりからだと思われるスカーフ姿の女性客も目立ち、アジア人観光客の勢いが凄いことになっている。

 スカーフ姿という事では湾岸諸国からのツーリストも数多く見受けられるし、サリーをまとったインド系のツーリストも結構目に付くようになった。世界は大旅行時代に突入しているのだなと実感した。

 一方で日本人ツーリストの存在感が希薄だ。若い人たちも内向きになって留学や海外旅行をしなくなっていると聞くし、社会人にとっても労働環境が悪化して海外旅行するような経済的な余裕も段々となくなっているのだろう。

 フランスのバカンス法(1936年制定)のように休暇取得などを使用者側に義務付けしないと日本の労働環境の根本的な改善は難しいと思うが、その本家本元のフランスでは労働環境の規制緩和を政府が進めようとしていて大もめしているようだ。

かつてのグランドツアーを描いた映画 “眺めのいい部屋”

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