映画「レヴェナント:蘇えりし者」
映画の冒頭、水が流れ込んで川のようになっている暗い森を第三者の視点でカメラが進んでいく。一体なんだろうかと思っていると、やがて画面の左右にカメラと同じ方に進んでいく人影が現れ、主人公達が狩りを行っているのだとわかってくる。観る者を引きつける斬新な映像で、只ならぬ映画であることが伝わってくるシーンだ。
時代は銃がまだ先込め式だった頃、場所はアメリカのミズーリ川奥部。話はシンプルな復讐劇なんだけど、冷たい色調で映し出される大自然の描写に圧倒される。どれだけの時間と労力をロケ撮影に注ぎ込んだのだろうか。デカプリオの演技もさすがの貫禄、ハワード・ヒューズを演じた「アビエイター(The Aviator)2004年公開」では色気が不足していると言われていたが、今や堂々たるものだ。齢を重ねるとともに得られるものもあるのだね。
監督の“アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ”には今度も脱帽。
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