映画「キャピタリズム・マネーは踊る」by マイケル・ムーア
サブプライム・ローン破綻を契機とする世界金融危機を描いたフィクション映画やドキュメンタリー映画は数多く作られているのだが、マイケル・ムーアの「キャピタリズム」は未見だった。今回、Netflixの無料体験を機に視聴してみた。
彼独自のユーモアに包まれてはいるが、直接の当事者に鋭く迫っていく手法はなかなかの見物だ。
新鮮だったのが、ムーアの故郷のカソリック司祭がインタビューの中で「資本主義は悪」だと言いきっていること。大手金融資本のシティグループが極秘メモの中で人口比1%の大金持ちを新貴族だと持ち上げ、その繁栄を短期的に脅かしかねないのは「民主主義」だと書いていること。「へエー、そうなのか。」
ウォール街の証券取引所を黄色のテープ(犯罪現場を保全するのに用いるやつ)で取り囲み、ハンドスピーカーで「犯罪者を逮捕しに来た。」という場面は愉快痛快だった。
エンディングのテーマ曲はなんとジャズアレンジの「インターナショナル」。
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