上海、旅の食べもの
地方小都市のそのまた片田舎に住んでいるのだが、普段の生活圏内にちゃんとした中華料理店というものがまったくない。海老チリやマーボ豆腐を出すような店がせいぜいだ。
上海に出かけたのはおいしい中華料理にありつくことが一番の目的。物に対する執着は年々低下しているのだが、食い気だけはまだまだ旺盛。
食券を買わなくてはいけない大衆食堂から、ちょっとした高級店までここぞとばかりに食べ歩いた。
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南京大牌档
内装は屋台風で居酒屋のような店。南京料理を中心にメニューが豊富だ。日本には絶対にないような雰囲気の店で食事が楽しい。味の方もなかなかに美味しい。
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揚州飯店
ミシュランのビブ・グルマンに選ばれていて、名前のとおり楊州料理がメインの店。気さくな雰囲気でリラックスして食事できる。
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沈大成
南京東路のど真ん中にある大衆食堂。料理の味はそれなりだったのだが、炊き上がってから時間が経ち過ぎているひどいご飯が出てきたのがかなりのマイナスポイント。
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翡翠酒家 新天地店
ここもビブ・グルマンに選ばれている広東料理の店。お昼時に点心類しか頼まなかったのだが安くて美味しい。ビールはちょっと高め。
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晶翠庭
ジンジャンタワーホテルという高級ホテル内にある中華ダイニング。
ホテル内のダイニングとしては格安。ビールの大瓶があるうえにそれがなんと15元(270円)、サービス料もかからない。雰囲気も良くてもちろん味も文句ない。
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ビブ・グルマンに選ばれているうちのひとつ。江南料理を中心に広東料理も出す。布ナプキンがちゃんと出てきて、今回の旅行では内装、雰囲気とも高級感は一番。ただし、料理を出した後は客任せで、本当の高級店のような至れり尽くせりのサービスはない。
味の方も今回の旅では一番で、さすがのミシュラン掲載店。おまけに魚介系、鴨のロースト、野菜系各一皿をとって、しめて200元(3,500円)ほどと抜群のコストパフォーマンス。
ワインリストも充実していて価格も手頃。一番安いボルドーの無印(230元)を頼んだのだが、結構に美味しかった。 上海ではワインは日本より値段が高く、私が普段飲んでいるようなチリワインも倍近くで売られている。それなので、この店のワインの値付けは非常に良心的だ。
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何洪記
高級ショッピングセンターを探検中に“麺粥専門店”との看板を見かけて入店。ワンタン麺の大が40元(700円)だった。薄味のスープも麺の食感も良く、なかなかに結構な品だった。驚いたのはビール小瓶の勘定が32元(560円)もしたこと。栓を開けてうやうやしくグラスに注いでもらえたのだけど、いくらなんでも高すぎる。中国は日本に比べてビールが安く、小瓶だとスーパーでは6元ぐらいで売られている。
ブログを書くために調べてみたら、この店の香港本店はなんとミシュラン1つ星を獲得している。
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超高級店は知らないが、どの店も写真付きのメニューを出すようになってきている。漢字だけを頼りに注文をしていた頃は思ってもいない料理が出てきてよく失敗したものだが、その頃と比べて確実に好みのものを注文できるようになった。
日本では写真付きメニューを備えているのはファミレスぐらいなので、高級店にも採用されているのはちょっと意外。だけど、良く考えてみれば食べもの関連のネット情報を捜すのには映像情報は欠かせないし、理にかなっている。これからはヨーロッパあたりでも写真付きメニューの時代が来るかもしれない???
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