アフリカでドローン輸送が実用化されていた
それもルワンダという小国でのことだ。ルワンダと言えば1994年の政治紛争時に悲惨な虐殺が行われたことが記憶に新しい。当時の様子はドン・チードル主演で映画「ホテル・ルワンダ」にもなっている。内戦が終結した後は奇跡とも言える復興を成し遂げ、今やアフリカの優等生と言われるまでになっている。最近の年間経済成長率は7%程にも達しているそうだ。
そうした経済成長のことは新聞の片隅で何度か見かけていたのだけど、ドローン輸送が実用化していたとはまったく知らなかった。
ルワンダに限らないがアフリカでは道路網が貧弱で、雨季になると国内の移動すらままならなくなる。生命にかかわる輸血用血液が医療現場に届けられない。
そこでアメリカのベンチャー企業がドローンを使った輸送システムを構築した。動画を見るとなるほどと感心する。ラジコン模型飛行機を大きくしたような機体が自立して目的地まで飛行し、到達するとパラシュートで物資を投下する。
日本のように社会インフラが整っている国ではこうしたシステムを実現化しようとする推進力が働かない。固定電話回線が普及していなかった社会に携帯電話が一気に広まったように、先端技術が途上国の社会環境を急速に変えつつあるようだ。
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