アメリカの貧困を描く"フローズン・リバー"
かなり前にレンタルで視聴して、いつまでも心に残っている作品。もう一度見てみたいと思っていたのだが、アメリカ映画といえどもマイナーな作品はそうそう簡単には見られない。
それがちょうどアマゾンのプライムビデオで100円で配信されているのを発見した。制作は2008年だが日本公開は2010年とのことなので、あの頃から既に10年近くが経過していることになる。
アメリカとカナダの国境地帯が舞台。白人女性とネイティブアメリカンの女性二人が主人公、二人ともトレイラー暮らしをしていて貧困に苦しんでいるだが、互いの生活が交わることはなかった。その二人の人生がある事件をきっかけに交差していく。やがては互いを利用しながら違法な稼業に手を出していくことになる・・・。
貧乏を絵に描いたような暮らしが丁寧に描写され、主人公達の内面が浮かび上がてくる。二人を取りまく脇役達の存在感も秀逸だ。
主役を演じたメリッサ・レオという人はこの作品でアカデミー主演女優賞にノミネートされたとのこと。もう一人の主役であるネイティブアメリカン女性を演じたミスティ・アッパムという人は2014年に若くして亡くなっている。
予告編って普通は面白そうに編集して本編を視聴したくなるようにしてあるのだけど、この作品の予告編はひたすらに地味だ。
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