NHKスペシャル「2030 未来への分岐点」
日々世界で深刻化している食糧危機が取り上げれられていた。
日本でも家畜用の飼料として穀類が大量に輸入されている。その飼料によって安価に育てられた肉類を消費することによって日本人は輸出元の資源を日々食いつぶしている。その結果としてその地に住む人々の生活を脅かし、回りまわって近い将来に私たちの上にもにも危機として降りかかってくることになる。
そのうえ、国内での食品ロスも深刻だ。過剰な欲望が24時間営業のコンビニや長時間営業の大型スーパーを生み出し、そうした「便利な」システムが大量の食品ロスを招いている。
で、その番組で示された一つの回答が食糧危機を回避していくための食生活。スウェーデンの「EAT財団」が提唱している。
具体的な1日の一人当たりの摂取量では
- ナッツ類:50グラム
- 魚類:28グラム
- 卵:13グラム(約1個+少々)
- 肉類:赤身肉を14グラム、鶏肉などの白身肉を29グラム
- 炭水化物:米、小麦、トウモロコシ、大麦などを232グラム、でんぷん質の野菜を50グラム
- 乳製品:250グラム(牛乳をグラス1杯分)
- 野菜:300グラム(3~4皿分)
- 果物:200グラム(2.5皿分)
- 砂糖:31グラム
- 不飽和脂肪酸を含む油(オリーブ油):50グラム
肉類では1週間に換算しても豚肉98g、鶏肉203gなので、カツ丼1食と親子丼2食で終了。
今の私たちの食生活では考えられない水準なのだが、現在の食生活をこれからも続けてくことができない事を示している。
冷蔵庫もテレビもない子供時代を過ごした世代としてはあの頃に戻れば良いだけと理解した。大豆タンパクや魚の干物をおかずにご飯をよく食べて大きくなったのだから・・・。
農村での暮らしにはカツ丼なんてものにも、まるっきり縁がなかった。鶏卵でさえ結構な貴重品だったぐらいだ。ただし、そうした経験があることと、生活を昔に戻せるかは別問題なのだが・・・。
今現在の現実世界においてにさえ、生存に必要なカロリーが不足し飢餓線上にある人は世界で9億人以上とのことだ。「肉だ魚だ」とか言う前に、必要なカロリーさえ摂取することができていれば、まだ恵まれた階層にいると言うことになる。
国連世界食糧計画からの情報はこちら
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