映画昔話、移動映画館の頃
子供の頃の映画体験と言えば移動映画館だ。小学校や地区の集会場に業者が機材一式を持ち込んできて臨時の映画館ができる。学校の講堂には暗幕設備があって昼間でも屋内を暗くすることができた。「授業が無くなり、映画だバンザイ‼」と子供は狂喜乱舞。テレビはまだ校長室にしか置いてなかった。観音開きの扉を開けないとブラウン管の画面が現れないような貴重品。
母親の実家もそうした移動映画館の会場に家を提供していて、お盆に帰省すると家族全員無料で映画を見ることができた。その実家には上映された映画の宣伝ポスターもたくさん残っていて、今あればお宝なのだが。
移動映画館は中学に入る前には姿を消し、福井市内にたくさんあった常設館も一つ二つと姿を消していった。
ところが、最近まで知らなかったのだが、クロサワや小津作品のような有名映画だけでなく、山のように作られた大衆娯楽作品がデジタル化されてたくさん残されている。それらが、今では配信サービスで見ることができるようになっているのだ。U-Nextで日本映画を古い順に並べると出てくる、出てくる。
小学校で見たと記憶している大映映画の“釈迦”を見つけた。どんなものだったのかと興味津々で見始めたのだが、期待に反して開始早々ギブアップとなった。もはやついていけない。
で、予告編があった。これを見るともうキラ星のごとく大スターが共演していて、もう一度見直してみるかという気になる。良くできている予告編なのだが・・・。
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