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2012年12月15日 (土)

トレッキング8日目(11月14日)、ターメへ出発

朝の体温は36.4℃とようやく平熱近くになった。

もう一度ゴーキョを目指しても時間はあるのだが、すっかり気弱になってしまっていて、一泊二日でターメへミニトレッキングし、その後はカトマンズへ戻ることにした。

後で考えると、荷物を絞り込んで軽くし、急坂だけ部分的に宿でポーターを頼めば、何とかゴーキョまでたどり着けたかもしれないと思うが、その時はもうそうした気力がなくなっていた。

一泊だけのトレッキングでは必要のない荷物を宿に預け、8時ちょっと前ターメに向けてナムチェを出発。

ターメはエベレスト初登頂で有名なテンジン・ノルゲイの故郷だ。

このルートはエベレスト街道からずっと西に外れ、8,000m峰も望めないので地味なルートなのだが、かつてはチベットとの交易で大いに栄えた道とのことだ。

ターメへのトレッキングは一泊二日で往復できる手軽さにもかかわらず、変化に富んでいて、なかなかに魅力のあるルートだった。

第一にアップダウンが少ないので、体力的に楽だ。第二に谷の入り口部分に針葉樹の美しい森が良く残っている。第三に氷河地形を見ることができる。第四にトレッカーの数が少ないので静かに旅ができる。第五に交易で栄えた地域だけあって、ゴンパ(僧院)などの文化遺産が多い。第六にトレッカーは少なくても、ターメの宿泊設備が充実している。

谷の入り口部分は針葉樹の森が良く残されていて他とは違った印象を受ける。

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森の中で遭遇した大型の鳥、ダフェのメスか?

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ナムチェからも見えるクワンデが見上げるように、そびえ立つようになる。

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ターモ手前Theschoにある門。左の尾根を登っていくとゴンパがあるらしい。

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またしてもヒマラヤ・タールに遭遇

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目的地ターメ方面を奥に望む。右手の集落はターモ、川岸には氷河の跡が。

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氷河地形に入ると、とたんに風景が荒々しくなる。

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登ってきた道を振り返る。

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門をくぐればターメの集落は近い。

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1時頃、ターメ(3,820m)へ到着。農業はできそうもない環境だ。
標高も風景も、以前に行ったことのあるランタン谷のキャンジン・ゴンパに良く似ている。
右手斜面中腹にあるのがゴンパ(僧院)

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Thawa Lodgeの女将さんは4時間ぐらいと言っていたが、5時間かかってしまった。

入り口近くの立派そうな宿、ターメ・ビュー・ロッジに決めた。

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宿から出てきた人がどこかで見覚えがあると思っていたら、向こうの方が私に気づいた。なんとナムチェ・バザールで最初に泊まったシャングリラ・ゲストハウスの若主人だった。宿のゲストの案内で来たとのこと。

外観だけでなく、部屋も立派。壁がペラペラの合板ではなく、ちゃんとした一枚板だ。こんな山奥では贅沢。料金はナムチェと同じく200R

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食堂もきれい。

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メニューはこんな感じ

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荷物を片付けた後は集落東側にあるサイド・モレーン(氷河堆積物)に登り、さらにゴンパ(僧院)を目指す。

↓サイド・モレーンに建っているストゥーパ

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立派なゴンパで、他のトレッキング客に混ざって内部も見ることができた。

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ゴンパからターメ・コーラ上流を望む。

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ゴンパからターメの集落を望む。

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珍しいことに、その晩は単独のトレッカーが私を含めて3人泊まっていて、夕食時に一緒になった。

夕食後はナショナル・ジオグラフィック製作のエベレスト登山史を記録したドキュメンタリーDVDを鑑賞して、お勉強までできた。

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