ペナン、マレーシア
’86年に訪れて以来、27年ぶりのマレーシア旅行となったのだが、ペナン島へは初めてだ。
ペナン島といえば以前はもっぱらビーチリゾートが有名だったのだが、2008年に中心部のジョージタウンがユネスコの世界遺産に登録され、現在では旧市街地が脚光を浴びている。
泊まったホテルはそうした旧市街地の一角にある”Muntri Mews”。英植民地時代には馬車庫だった建物で1階は厩、2階はその御者達が泊まる部屋になっていたらしい。
案内された部屋は2階部分で、御者達が泊まっていた部屋を三つ分つなげてきれいに改装されたもの。今でも改装前のドアの痕跡がはっきり残っていて、過ぎ去った時代を偲ぶことができるなかなかユニークな部屋だ。
メールで直接予約して、一泊RM410(朝食付き、税サ込み約13,100円)。こうした歴史的建造物をリノベーションしたヘリテージホテルとしては手ごろで安い方だ。プール付きの豪華なホテルもジョージ・タウンには何軒かあるようだ。
ここには3泊した。
リビング部分も広くてくつろげる。
部屋の前は廊下兼テラスになっていてのんびりと読書をすることもできる。
入り口には宿のフロント機能を兼ねたカフェが併設されていて、このカフェは旅行者だけじゃなく、地元客にもなかなかの人気ぶりだ。
朝食はこのカフェで頂く。ローカルフードはかなりおいしい。
宿の付近の旧市街地は古い時代の建物が良く残されていて、そのショップハウスやお屋敷群を見て歩くのが楽しい。
そうした建物の詳しい解説はこちら
公開されている豪華なお屋敷もある。
インド系の商店が軒を連ねるところもあって、にぎやかなインド音楽があちこちから聞こえてくる。
街角の建物壁にはいたるところにポップなアイアン・アートが飾られていてそれらも楽しい。
現地のパンフレットによるとその数52。
東南アジアで植民地時代の一般建築群がまとまってこれだけ保存されているのはペナンだけだろう。
シンガポールもかつてはこんな風だったのだろうな。
古い建物のリノベーションも順次進行中のようで、観光地としての魅力は今後も増していくのだろうけど、あまりに綺麗になりすぎてディズニーランド化してしまうのも風情がなくなってしまってどうなんだろうか。今のうちに行っておいた方が良いかもしれない。
泊まった宿の付近には感じの良いゲストハウスも点在していて予算とお好みで選択できる。食事もバラエティに富んでいてどれもおいしい。
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