シュラフ(寝袋)を新調
11月に予定しているニュージーランドでのトレッキングに備えて、早くも装備を購入。
トレッキングルートのミルフォード・トラックは年間を通して多雨で、11月の平均降雨量が522mmとのことだ。
日本の多雨地域である屋久島を調べてみると、少ない月で300mm前後、もっとも多い6月が773mmと、どちらも良い勝負だ。
そうした多雨地帯で携行する寝袋は濡れに強い化繊系のものが良いのだが、手持ちの化繊系シュラフは30数年も前に購入したやつで、相当にへたってきている。
その昔々のモンベル製のシュラフは3シーズン用とのことだったのだが、元々薄いうえにへたって更に薄くなっているので夏山ぐらいにしか使えない。日本の残雪期ぐらいの気温である11月のミルフォード・トラックには役不足だ。
どのメーカーの製品にするかだが、今回もモンベル製のものを買うことにした。定評があるし、ネットにも詳しい製品情報が載っている。
モンベルのオンラインショップで下調べし、金沢旅行のついでに駅前近くの直営ショップへ。
ちょうど目星をつけていたスーパースパイラル・バロウバッグ#3が旧モデル処分のためにアウトレットコーナーに出ていた。10%引きの11,500円也、迷うことなく購入。
その#3の重量は1,120g、エベレスト街道へ持っていった冬用のダウンシュラフが1,500gぐらいなのでまずまず軽い。
ちなみにモンベルでこれと同性能をうたっているダウン素材のシュラフはちょうど半分ぐらいの570gだ。軽さではダウン素材のものがずば抜けているのだが、一度濡れてしまうと急激に性能低下して、回復も難しい。
モンベルの性能チャートによると#3の快適温度は0℃以上とのこと。暖房のない部屋で試してみたが確かにそれぐらいで、今度のトレッキングには過不足ない。
旧いシュラフと、新しいモデルとを比較してみた。
旧いシュラフの素材はポリエステル系の中空繊維であるダクロンⅡ、重量約850g、縫製は単純な縫いつぶしだ。冬の八ヶ岳へ持って行ったことがあるが、あまりの寒さに眠ることができなかった経験がある。
新調したやつの素材は同じ中空ポリエステル系なのだが、進化したエクセロフトという素材で、その解説図を見ると複雑だ。縫製も瓦葺構造になっている。
重量は新調したほうが250gほど重いのだが、縫製や構造が両者では全然違う。新しいやつは横方向にストレッチ性があるので寝袋の中に入っても窮屈な感じがあまりしない。
一番違うのはロフト高(嵩高)だ、ロフト高はいうならばふんわり度で、断熱材である空気を内部に抱え込んでどれだけふんわりできるかを数値(高さ)で捉えるものだ。これが大きいほど暖かい。同じロフト高でもダウン素材のものと化繊素材のものとでは重量と収納容積が全然違ってくる。
写真で見ると一目瞭然、シュラフを二つに折りたたんだ状態で断面の高さを比べると、新しい方は古いほうの3倍以上ある。
結論、新シュラフは旧シュラフと比べて重量は3割増しになるが、ロフト高では3倍以上になり、暖かさは段違い。これでミルフォード・トラックでもぐっすり眠れるだろう。
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