京都で星なしミシュラン
ミシュランと言えばタイヤメーカーなのだが、日本では副業であるガイドブックの方がすっかり有名になってきている。
初めてそのミシュランガイドにお世話になったのは2002年、その秋にローマからフィレンツェへの2泊3日のドライブ旅行を計画した時だ。
当時すでにウェブサイトが開設されていて、下調べのため出発地と目的地を入力して検索するとルートと所要時間がすぐに出てきた。もちろん詳細な地図もプリントアウトできて、これはすごいものだと驚いたものだ。おかげでフィアットプントを運転してなんとか無事フィレンツェまでたどり着く事ができた。
ウェブサイトにはドライブルート以外にもレストランやホテル、見所情報もたくさん掲載されていて、その後もヨーロッパへ行く度に利用している。とは言っても、星の評価が付いているレストランやホテルはちょっと手が届かないし、客として振舞う自信もないので、目が向くのはもっぱら星なしの店ばかりだ。ミシュランガイドで星の評価がされてなくても、それに掲載されるだけ(星なし)でも結構なことになるらしい。
その"星なし"でも特に気になるのがミシュランのマスコットキャラクターのマークが付いている"ビブグルマン"評価の店だ。これが付いていると「美味しいうえに、料金は安くてお得です」ということになるらしい。
その後何度かビブグルマン評価のレストランへ行ってみようと思案はしてみたのだが、「宿から遠い」とか「時間がない」とかで今までは果たせなかった。星なしの中でもビブグルマン付きのレストランが少ないせいもある。
前置きが長くなったが、ようやく、京都でそのビブグルマン評価のイタリアンレストランへ行ってみることができた。
京都まで出かけたのは、ドイツ訪問時にお世話になったご夫婦が観光で日本を訪れることになり、その方達と京都で落ち合って夕食をご一緒することにしたからだ。選んだ先は星なしビブグルマンの"cucina italiana 東洞"と言うイタリアンレストラン。京都の伝統家屋である町屋を改造した店だ。そこへはひと月以上前に予約をいれて席を確保した。
当日は総勢7名が集合しディナーを開始した。お任せのコースを事前にお願いしてあったので、サービスの流れはスムーズ、前菜3皿、メイン2皿、パスタとリゾット各1皿、最後はデザートにコーヒー。
パスタ類が後に出されるのが日本ならではだ。ポーションは少ないが京懐石のような繊細感のあるイタリア料理を堪能できた。甘鯛やばい貝など日本の食材も良く合っていた。さすがは京の都だ。
メイン料理の写真はないが魚は甘鯛、お肉は牛フィレだった。パスタ類のポーションが少ないのは特に頼んだためだ。
残念ながらミシュランは日本の情報をウェブサイトで展開していない。「ガイドブックを買って下さい」ということだね。
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