ニュージーランド、ミルフォード・トラック 第3日目「マッキノン峠を越える」
前日の夕方頃から雨が収まり、3日目の朝は雲間に青空が見える天気。
その日はMackinnon Passという、トレールの最高地点(1,069m)へと登る日、トレールのハイライト部分だ。ちょうどハイライトとなる日に天気が回復するという幸運にめぐり合った。泊まったMintaro Hutの標高が610mなので登りの高度差は460m。日本の低山ハイキング程度なのだが、水平の歩行距離は結構あるので早めに出発した。
歩くにつれて天気も良くなり、峠に着いた頃にはすっかり青空が広がっていた。峠からの眺望はもう最高だ。周囲の山々の標高はそれ程でもないのだが、空間の広がり感がすごい。アメリカのヨセミテ渓谷にちょっと似ている。
北斜面へ向かって峠を下りにかかるとわずかに残雪が残っていた。だけどルートを閉鎖しなきゃいけないほどのものじゃない。なぜ3日前は閉鎖されていたのか不思議だ。峠を降りきるとニュージーランド最大の落差を誇るSutherland Fallsへのサブルートがある。滝の落差580m、これもすごい迫力だ。
小屋へはまだ日が高いうちに到着。日光が射してぽかぽかと暖かいのでカメラやシュラフを天日で干した。若い連中は近くの川で一泳ぎ。
Dunpling Hutのダイニングキッチン棟、標高はぐっと下がって110m
ミルフォード・トラックは3泊4日の全行程を同じメンバーで歩く。3泊目ともなるとみんな顔なじみになり、中高年は中高年、若い連中は若い連中で自然と固まるようになる。
私はといえば単独のトレッカーでは最高齢なので(多分)何人かが気にかけて話しかけてくれる。日本にもあるよね、”独居老人への声掛け運動”。英語力の関係で挨拶程度から先に進めないのが残念だった。
日本人は私だけ、アジア系の若い女性が一人いたのだが、フランス語も英語も堪能のようだった。
そうそう、オーストラリア人のおば様軍団がいたな。ご亭主達は仕事なのだろうか。そのうちの一人は日本の越後湯沢が好きだと言っていた。
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