« ヘッドフォンアンプを買ってみた | メイン | グランド・ブダペスト・ホテル »

2015年2月16日 (月)

マドリッド行きのチケット

 スペイン旅行の計画がにわかに持ち上がり、7月出発で小松空港発着のチケットをリサーチした。その結果、何かと世間を騒がせているコリアンエアーが安い料金を出しているのを見つけた。往路の乗継に9時間もかかるのが難点だが、何しろ安いし、小松空港までのアクセスが楽だという2つのメリットの方が上回る。早速にコリアンエアーのウェブサイトで直接購入した。

 ところが喜んだのも束の間、1週間もしないうちにコリアンエアーからメールが届き、ソウル~マドリッド間が減便になり、フライトがキャンセルなったと知らせてきた。

 電話してみるとキャンセルされたソウル~マドリッド間のフライトを他社便で代替するとの提示をされた。しかし、乗換回数が増えるうえにマドリッドまでの所要時間も増えてしまうことになる。提示された代替便ではこれまで乗ったことのないKLM航空やエールフランスに乗れるので、そのことへのちょっとした未練もあったのだが、あきらめてキャンセル払い戻しの手続きをとった。

 さて次にどうするかとリサーチを続けたところ、名古屋発着のFinnairがかなり安い運賃を出していた。ヨーロッパ系の航空会社では最安、タイ航空よりも安い、しかもマドリッドまでの所要時間が乗継時間を含めて16時間ぐらいと最速だ。

 Finnairはなかなかユニークな会社だ。国内の需要規模は小さいし、ヨーロッパの辺境に位置するのでヨーロッパ内の路線需要を取り込むことも期待できない。ただ、アジアから眺めるとヨーロッパ(EU)の都市で最も距離が近い都市がヘルシンキなので、ヘルシンキ空港をハブにしてアジアとヨーロッパ間の乗継需要を取り込むのにはなかなか良いポジションに付けている。

 実際にアジアとヨーロッパを結ぶハブ機能の開拓に熱心なようで、フィンランドへの旅客需要がそれ程ありそうもないのに日本へは3都市にも乗り入れしている。東アジアや東南アジアからの旅客需要はこれからも伸び続けるだろうから前途は有望だね。

 営業方針も変わっている。ファーストクラスが無くて、ビジネスクラスとエコノミーの2本立てだ。機内食も最低限のものだけ用意し、オプションとして購入する追加の食事を用意している。なかなか割り切っていて、そうした営業方針は私のような一般エコノミー客にとっては好ましく感じる。

 ところでフィンランドを代表する企業ではNOKIAが有名なのだが、NOKIAの会長が海外出張する時はFinnairのビジネスクラスで済ますのだろうか、それとも他社のファーストクラスを利用するのだろうか。もしかして自社の専用機?

Fin

 これまでマイレッジを貯めることを優先させて、スターアライアンス系の航空会社を利用してきたのだが、制度の改変でエコノミー客にはマイレッジのメリットがほとんどなくなった。そのおかげで今回のように私にとっては航空会社の選択肢が大幅に増えることになった。振り返ってみると、マイレッジに縛られていた頃というのはなんと不自由だったのかと実感する。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.mitelog.jp/t/trackback/542330/33166733

マドリッド行きのチケットを参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

tool