映画「ディーパンの闘い」
スリランカ内戦に敗れて、フランスに逃れてきたタミール人軍事組織の元兵士が主人公。
映画の冒頭、フランスへと渡航する様子が描写されていくのだが、説明的な台詞や解説が見事なほどにない。簡潔にすべてを物語っていく映像が素晴らしい。
暴力が衝突する世界から逃れてきたものの、主人公は逃れた先でもやがて暴力に向き合わざるを得なくなる・・・・・。
擬似家族、移民、フランス底辺の社会問題、いろんな要素を巧みに取り入れて見応えのある作品に仕上がっている。ラストシーンは好みが分かれるところだけど、今年度自己ベスト10入りは確実だ。
予告編も良いね。
監督は“預言者(A Prophet)”のジャック・オーディアールという人、あの映画も傑作だった。
日本語版の予告編は説明だらけで酷い出来だ。
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