中国のホテルでネット閲覧するのが、もう大変
上海で泊まったホテルは人民広場に面したHotel Radison、事前払いだけど、日本のH.I.S.でかなり安く手配できた。そのうえチェックイン時に部屋をアップグレードしてもらえたのでお得度はさらにアップ。このホテル、目の前に地下鉄が3線も走っているので交通至便。浦東空港からも地下鉄1本でアクセスできて、立地は最高。
手配実績が物を言うのか、H.I.S.は特定のホテルでダントツに安い料金を出していることがあるので今後も要チェックだ。
さて、ホテルの設備や立地に文句はないのだが、ネット環境は最悪だった。Googleにつながらないのは勿論だが、日本のYahooに入っても検索機能が動かない。ブックマークをたどって中国国外のサーバーに置かれているサイトにアクセスしようとするのでさえ、延々と待たされて(体感で)数分後にしか表示されない。その間に中国当局のチェックが入っているのだろうと推測される。
もちろん、百度などの当局お墨付のポータルサイトにはスイスイとアクセスできるのだが、なにせ出てくる情報が簡体字なので日本人にはちょっと使えない。部屋のデスクにはマネージャー名で「ご不便をお掛けしています」との詫び状が置かれている始末だ。
よく、そんなシステムを構築しようと考えるものだ。誰かが言っているように“電子版万里の長城”という表現がぴったりで、感心するしかないのだが、中国国内で学術研究をしている人はどうしているのだろうね。いまやVPN(ヴァーチャル・プライベート・ネットワーク)もだめなようで、中国に進出している企業は困り果てているようだ。
習近平政権はIT技術を駆使して、今世紀半ばに米国に並ぶ生活水準を実現し「社会主義現代化強国」を築き上げるという目標を立てているようだ。すでに、人類史に例のない未踏の領域に突入しているのかもしれない。
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