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2019年5月14日 (火)

韓国映画 “1987、ある闘いの真実”

 韓国現代史にはそれなりに関心があるのだけど、せいぜい新聞記事に目を通す程度で、この映画が扱っている1987年の民主化運動のことはなにも記憶に残っていない。その年の暮れには家族で呑気に韓国旅行に出かけたというのに。

 最近になって、この映画を含めて韓国民主化関連の映画を続けて3本視聴した。「タクシー運転手~約束は海を越えて」、「弁護人」、そしてこの「1987、ある闘いの真実」。私の中でこれらは韓国民主化運動3部作となった。

 この“1987”は中でも最もシリアスだ。主要な登場人物は実在の人で、民主化運動の過程で犠牲となり亡くなった人もいる。遺族がその遺灰を川辺に撒き、慟哭するシーンには胸を打たれた。

 この年の一連の運動が大統領の直接選挙を時の政権に認めさせ、軍事政権の終わりの始まりとなったのだから今の韓国社会の出発点となっているといえる。

 日本の隣人である韓国社会のバックグラウンドに何があるのか。この映画はその一つを示している。見ておくべき映画だと思う。

 韓国の新聞は軍事政権下で当局の統制に唯々諾々と従い社会的信用を失ったのだが、今では報道の自由度世界ランキングでアジア勢トップの41位、日本ははるか後方の67位だ。

 1987年民主化運動についてはこちら

 報道の自由ランキングについてはこちら

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