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2019年5月 7日 (火)

永遠の名作映画 ‟スタンド・バイ・ミー”

 映画を配信サービスで見るようになってからの一番の変化は、最後まで見終えずに途中で止めてしまうことが多くなったことだ。なにしろ作品の選択肢が多すぎるし、配信会社のお薦めや他人の評価もあまりあてにならないので、期待して見始めても外れてしまう作品が多いからだ。便利にはなったのだが、映画に向き合うという姿勢は自分のなかで低下してしまった。

 何本かこうしたことが続くと、すっかり時間を無駄にした気分になって、過去に視聴したことがあって自分としての評価が高い作品を選択することになる。そうした中の一本が“スタンド・バイ・ミー”、後に夭逝したリバー・フェニックスが注目された作品だ。1986年公開なのでもう30年以上前の映画。

 過去に自分で高く評価していても、見直してみると「それほどでもなかったかな?」ということも結構あるのだけど、今回の‟スタンド・バイ・ミー”は評価を更に上げることになった。

 思春期に差し掛かろうとしている微妙な年代の仲良し4人組が主人公。彼らはどこかの少年が事故死したという情報を聞きつける。世間の注目を引こうと、その死体を探し出すために泊りがけのハイキングに出かけるのだが・・・。。

 途中で波乱万丈の冒険があるわけでもなく、淡々とハイキングの道中が描かれていくだけなのだが、最後まで引き付けられる。何気ないセリフが自然な演技と相まって少年達のバックグラウンドや心の内を深いところまで掘り下げていくことになる。脚本、演技、カメラ、すべての要素が完璧なほどにかみ合った、人生で見るべき映画のひとつだと思う。

 ベン・E・キングが歌うタイトル曲(1962年発表)も永遠の名作だ。

  劇中、まだ駆け出しだった頃の“キーファー・サザーランド”と“ジョン・キューザック”が出ているのを見つけた。二人とも若いね。

 別な映画で私が生涯ベストワンにしている作品があるのだが、封切り時に劇場で見たのを最初で最後にして、その映画だけはもう二度と見ないでおこうと心に決めている。

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コメント

こんばんは。初めてメールします。
スタンドバイミー、名作ですね。
どうしても生涯ベストワンが気になります。
そしてなぜもう二度と見ないでおこうと決めたのか。

ベストワンなかなか決められないです。

TVで見た「サンセット大通り」に衝撃を受けたことは覚えています。
「ゴッドファーザー」「風と共に去りぬ」
「ダンスウイズウルブス」「許されざる人々」
名作は今でも色あせません。

カワグチさん
コメントありがとうございます。
その映画というのはラストシーンで心底泣いてしまった映画(洋画)です。
同じような体験をした映画、晩年の田中絹代が主演した邦画なのですが、を見直した経験があったのだけど、最初の時の感動は戻りませんでした。
そういうわけでその映画だけは見直さないことにしています。泣けた映画というのは気恥ずかしいので誰にもタイトルは言ってません。

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