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2020年1月21日 (火)

日本の感染症対策

 中国を発生源とする新型の感染症(肺炎)が周辺国へも広がっている。こうした感染症を予防するには、まずは手洗いが大事だと新聞記事にも書かれているのだが、日本の現状はお寒い限りだ。

 なにが寒いかというと、不特定多数の人々が集まる公共施設のトイレに手を拭く紙タオルや乾燥機が備え付けられていないこと。特に行政施設がひどい。地元の市役所、公民館、図書館、県の合同庁舎には一切ない。しかも、トイレを出る際にはドアノブに触って廻さないといけない。(隔離病棟レベルの消毒薬はオブジェのように玄関口に置かれているのだが・・・。)

 民間施設では長距離バスのターミナルにない。さすがにショッピングセンターのトイレには温風乾燥機があるのだけど、たいていの場合一台しか備わっていないので、混んでいると手を拭かずに出て行ってしまう人が出てくる。

 おそらくG7参加国でこんな状況なのは日本だけだろう。欧米のツーリストにはそうした日本のトイレ事情が情報として流れていて「要注意」とされているらしい。

 それに比べて海外の経験で感心したのがニュージーランド、どこのトイレに入っても紙タオルと温風乾燥機が両方とも必ず設置されている(それも複数台)。クアラルンプールの長距離バスターミナルにもちゃんと設置されていた。

 日本でもせめて公共施設ぐらいには設置することを義務付けるべきだと思うけどね。今のままでは恥ずかしいし、それよりなによりパンデミックが発生したらどうするのよ。少しでも拡がりを抑えて、手を打つ時間を稼がないといけないのじゃないだろうか。

 厚生労働省の啓発パンフレット「正しい手の洗い方」はこちら

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