Netflixドキュメンタリー“汚れた真実”
Netflixのオリジナルドラマは玉石混合だけど、社会派ドキュメンタリーには見ごたえがある作品が多く感心させられる。”汚れた真実”(原題:Dirty Money)もその1つで、アメリカ社会のリアルが見えてくる。
シーズン2のエピソード3ではトランプ大統領の娘婿であって、ホワイトハウスの上級顧問でもある”ジャレッド・クシュナー”の不正や疑惑を追っている。
彼が経営する不動産会社は数々の不正行為を行ってきたのだが、そのことを追及してきた市民団体のメンバーが番組中でインタビューを受けている。断言して出てきたのが「彼は第1級の無法者(criminal)」という言葉。
投資の失敗を穴埋めするため、彼の政治的立場を利用して中東の政府系ファンドから融資も引き出している。もちろんトランプ政権誕生後のことなので、まさに政治の私物化。
低所得者向けのアパートに入居していて被害を受けた人が登場するのだけど、大統領選挙で誰に投票したのか尋ねてみると、返ってきた答えは「トランプ」・・・・。
「分厚かった上層の労働者階級が没落して、アメリカ社会が南米化している。」という話を読んだのは相当前のことなのだが、そうした状況につけ込んで政治家までがかつての南米のようになってきている。
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