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2020年11月18日 (水)

東京アングラ文化、浅川マキ

 “アングラ”という言葉はもう聞かないのだが、70年代頃は都会のアングラ文化に憧れた。今でいえば“サブカル”に近いのだけど、当時の“アングラ”はカウンターカルチャーの要素が大きかった。

 田舎住まいの身でそうした文化を感じるには地元の映画館でATG系統の映画を見るぐらいしかなかった。音楽の方ではアングラの女王と呼ばれた浅川マキが気に入ってLPを何枚か買い込んだりしていた。

 浅川マキはアメリカのブルースやゴスペルを自身で翻訳して日本語で歌い、オリジナル曲も作った。日本的な情念を感じさせる唯一無二のスタイルを確立してライブ活動を続け、2010年に67才で亡くなっている。今でもひそかな人気が続いていて在りし日のライブ公演を記録した映画が上演されたりしているようだ。

 彼女の出身は現在の石川県白山市、隣の小松市からは同時代のロックバンド“めんたんぴん”が出ている。 

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