福島原電の汚染水放出
もうすでに過去の話になってしまっているようで、大手マスコミの報道もなされなくなってしまっているのだが、問題点を押さえていかないと、原発に頼るような社会がいつまでも続くことになる。
汚染水の主成分はトリチウムという放射性物質で、放射線エネルギー量としてはごく小さく、国際基準よりずっと薄めて放出するので安全だと政府は言っている。
自然界に存在する放射能を含めて放射能に安全なものはないのだが、安全だという根拠となっている国際基準に大きな問題があるとのことだ。
「Videonews.com」が分子生物学者の河田昌東氏へのインタビューでその危険性を取り上げている。
トリチウムは水素の同位体なので、人間も含めて生物は水素と同じものとしてトリチウムを体の組成物に取り込んでしまう。取り込まれたトリチウムはやがてベータ崩壊してヘリウムになる。もし、DNAの中に取り込まれていたトリチウムが崩壊したらどうなるのか・・・。国際基準はそうしたことへの評価が反映されていないとのことだ。
しかも、汚染水は今後も毎日発生し続けていき、終息させる目途は全く立っていない。気が滅入る話なので「思考停止」した方が気が楽なのだが、それでは済ませてはいけない。
トリチウムの解説はこちら
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