仏映画"燃ゆる女の肖像”
2019年公開のフランス映画、世界各国の映画祭で評判になったとのこと。
素材が新鮮だ。舞台は18世紀後半のフランス、ブルターニュ地方。肖像画の依頼を受けた女流画家が孤島にある館に赴く。肖像画はお見合いのためのもの。描かれることになる当人は描かれること自体を拒否している。散歩の同伴者を装って対象を観察する画家なのだが、やがて・・・・・。
主演する女優二人の演技が特筆ものだ。カメラがアップで迫る中、目と表情で役柄の内面を表現していく。照明が自然で古びた館内での映像が美しい。
終盤近く、主役の一人「アデル・エネル」をカメラは遠くからズームインしていく。一言も発せずその横顔だけで内なる激情を表現していくのには驚愕した。
監督と脚本はセリーヌ・シアマという人、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞している。
私の生涯ベスト50にノミネートしなくてはいけない。
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