ギレルモ・デル・トロ監督、映画"ナイトメア アリー"
この人の監督作品ではパンズ・ラビリンス(2006年)が何と言っても印象に残っていて、私の中の生涯ベスト10には入っている。過酷な現実世界を生きる少女と、それ故に膨らんでいく内面のファンタジー世界を見事に映像化した傑作映画だった。
今度の"ナイトメア アリー"は放浪生活を送っていた主人公が見世物興行の一座に拾われて、そこで頭角を現していくという話。やがて身に着けた心霊術で都会のショービジネスの世界へ転身していく・・・。
ファンタジー映画ではないのだが、時代背景も古く、日本の片田舎に住む身には異質すぎる世界の話。リアル感はないのだが凝りに凝った映像に圧倒される。特に大都会でのシーン背景となるアールデコのインテリアにはウットリ。
主演のブラッドリー・クーパーやケイト。ブランシェットなど俳優陣も豪華。なかでも脇を固めていたトニ・コレットが良い味を出している。
なかなかに楽しめたのだが、終盤に入ってから結末が読めてしまったのがちょっと残念。
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