ナポリの治安はどんなものなのか
ナポリの治安はあまり評判がよろしくない。いくつかの映画にも描かれているのだが、カモッラと呼ばれている犯罪組織が暗躍していて、郊外の高層団地では警察も手が出せない程になっているらしい。そんなことで、やや不安を抱きながらのナポリ入りとなった。
確かに街のいたるところがスプレーペンキで落書きされている。他の都市だったらそうした落書きだらけの界隈は近づかない方が無難なのだが、ナポリの場合は人で賑わう繁華街でもそうで、もはや風景の一部となっている感さえある。これがナポリなんだと受け入れるしかない。
旧市街にある昔ながらの繁華街近くに宿をとったのだが、その前の道路もご覧のとおり。
落書きだらけで危なそうな通りなのだが、通りの西側にはナポリ大学の校舎があって、東側では夕方から学生向けの飲み屋が何軒か営業を始める。元気な学生諸君は夜遅くでも通りに溢れ出て楽しそうに立ち飲みしている。なかなかに羨ましい光景で、遅い時間帯でも安心して歩くことができた。
危ない目にあったのはナポリ初日に一度。中央駅に着いてメトロに乗り換え、車両に乗り込もうとした時だ。数人のスリ集団に囲まれて、ショルダーバッグを開けられそうになった。
ジッパーが硬かったせいなのか、事なきを得たのだが、中央駅付近は不慣れな旅行者を狙ったスリ集団が網を張っているようだ。気をつけないといけない。
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