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2013年7月

2013年7月31日 (水)

トレッキング1日目、Kühtaiへ移動

Stubai Alpsの北側には東西方向にSellrain谷という大きな谷が横たわっていて、幹線道路が通っている。
今回歩き始めるのは、この谷を詰めた峠にあるKühtaiというところ。

インスブルックからはバスで1時間ほどでこのKühtaiへ着ける。このバスの時刻表はもちろん、バス停の詳細な地図などすべての情報がネットで調べられので、旅行者にはとても便利だ。→こちら

そうなので、早朝にインスブルックをバスで発てば、kühtaiで前泊する必要はそれほどないのだが、慣れない土地でもたもたする可能性もあり、余裕をもって前泊することにした。

7月16日(火)、ゆっくりと朝食とパッキングを済ませ、余分な荷物はホテルに預かってもらった。3本目のバスで11:05分にインスブルックを出発。

バスはきれいな車体で、途中小さなリゾート村をいくつか通過していく。料金は7ユーロほどだった。

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12時ちょと過ぎにKühtai着。
峠にあるリゾートホテルのテラス席で昼食。眺めは最高で、ドライブ客やバイカーが次々とやってくる。ほとんどの人が半袖姿だが、風が少しあって私には薄いウィンドブレーカーが必要だった。

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団子の類とぎょうざに似たパスタの一種、もちろんビール
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昼食を済ませて少し先にある宿泊予定のDortmunder Hütteへ移動。

遠くに明日に登ることになるロックフィルダムが見える。思っていたより山々に残雪が多い。ここら辺はかつて夏の放牧場だったのだろうと思う。民家らしいものは見当たらない。
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ここでロックフィルダムの左手尾根に向けてリフトが動いているのを発見したのだが、チケット窓口を覗くと朝は9時始発なので明日のトレッキングには使えないことが判明。
ただ、このリフトを使うとかなり時間短縮できるのでインスブルックからの一番バスに乗ればKühtaiで前泊する必要性はなくなる・・・・・・。

しばらくでDortmunder Hütte着、標高は1,948m。バスの終点でもある。
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部屋は最上階のドミトリーで、少し暗いがきれいな部屋だった。一番乗りなので窓際を確保した。寝る頃にはほぼ満員となった。
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明日のルートの取り付け部分を確認した後は、することもなくテラス席でまたビール。
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夕食はシュニッツェル(カツレツ)だった。味はまずまず。
↓これにスープ、デザートが付く。
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この小屋、宿泊料金は前払いで、2食込み40数ユーロだった。

・・・・・・・・・・・

同じステュバイ・アルプスをトレッキンしたmak-lionさんの旅行ブログはこちら

2013年7月30日 (火)

トレッキング・ルート紹介

今回トレッキングするエリアはチロルアルプスのちょうど真ん中あたりに位置するStubai Alpsと呼ばれる地域で、州都インスブルックから南西にすぐのところだ。
南隣はイタリアになる。

↓オレンジ色のだ円部分がStubai Alps
Stubai

そのStubai Alpsを峠を越えて谷から谷、山小屋から山小屋へと4泊5日でトレッキングするのが今回の計画だ。

↓青線だ円で囲んだ山小屋を反時計回りに歩いた。
Photo

年齢と体力を考慮して、一日の標準歩行時間が5~6時間程度のルートを選び、夕方前には小屋にたどり着けるように計画した。最高到達点は標高2,870mの峠、宿泊する山小屋の標高は2,000m~2,300mなので日本のアルプスとほぼ同じぐらい。高度障害は考慮しなくてよい。

現地では、こうした小屋から小屋へのトレッキングを「Hüttenrunde」と呼んでいて、山小屋やツーリストインフォメーションには詳しく紹介されているリーフレットが置かれていた。

帰国してネットで検索してみたところ、ドイツ・アルペンクラブのホームページがあるのを見つけた。→こちら
上記のリーフレットもPDFでダウンロードできる。ただし、ドイツ語だ。

今回は天候にも恵まれ、計画通り歩きとおすことができた。

2013年7月27日 (土)

インスブルックで足慣らしハイキング

7月16日、ミュンヘンから今回のトレッキングの起点となるインスブルックへ列車で移動した。
ドイツ国鉄の直通国際列車は1時間50分ほどで到着。
日本でオンライン購入しておいたチケットは2等自由席で40.6ユーロだった。

インスブルックは過去に冬季オリンピックが2度開催されている山岳リゾートで、オーストリア共和国チロル州の州都だ。

観光に力を入れていて、毎日毎晩観光客向けの無料イベントが行われている。
街をひと通り見て回った後に、足慣らしのため無料のハイキングツアーに参加してみた。

9時に市内の集合地点からバスで目的地に移動。乗客はガイド1名にハイカーが私を含めて3名だけだった。

近郊の村であるIGLSへは30分ほどで到着。そこで集合していた他のハイカー20名ほどと合流してケーブルカーでPatscherkofel(2,246m)の中腹(1,964m)へ一気に上がる。この往復料金14ユーロは自己負担。

ケーブルカーを降りてからイージーコースとハードコースにグループ分けがあり、当然にもハードコースを選択。いざ出発となる。

↓ケーブルカー終点(1,964m)からのインスブルック市街の眺め

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Patscherkofel(2,246m)を右方向に巻いてゆるやかな道を進む。右手に美しい谷が現れる。

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さらに先へと進んでいく。

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途中ガイドさんがいろいろと説明してくれる。

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徐々に登りがきつくなっていく。

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2時間ほどでViggarspitze(2,306m)へ登頂。

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同じ道を引きかえし、Boscheben Hutte(2,035m)で休憩タイム。

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私は当然ビール

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休息後はPatscherkofel(2,246m)を往路と反対側に巻いてケーブルカー駅へ。
インスブルック市内へ戻ったのは午後3時過ぎだった。

今回のハイキングコース概念図、赤丸がViggarspitze(2,306m)
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この無料ハイキングツアーは毎日催行していて、曜日によって違う方面へハイキングできる。
参加回数の達成度によってそれぞれ銅、銀、金のバッジまでもらえるようになっている。

インスブルックはすばらしい。

2013年7月26日 (金)

トレッキング準備完了(現地編)

ミュンヘンに着いてからの準備が残っていた。
ルート地図の入手だ。

娘夫婦にアウトドア専門店のGlobetrotterへ連れて行ってもらった。

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この店はでかい。日本にはない規模だ。なんと低温でスリーピングバッグをテストしたり、人工雨でレインウェアーをテストする部屋まで完備されている。

ミュンヘンは大都会だし、南にはドイツアルプス、チロルアルプスが直ぐに控えている。
郊外には自転車専用道が整備され、氷河由来の湖もたくさんあってアウトドアスポーツが盛んな土地柄だ。

店員さんに尋ねて、目的の地図は直ぐに見つけることができた。
ドイツ・アルペンクラブ刊行のやつで9.8ユーロ、ちょうど今回のトレッキングルートを一枚でカバーしている。
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アウトドア道具好きとしては、この店には半日ぐらいはゆっくりと漬かっていたいところだが、他にも予定があり、地図を買った後にちょとだけ見て回っただけで泣く泣く後にした。
革製の本格登山靴が日本と比べて安い。

その後は娘夫婦に勧められて加入手続きしてもらっていたドイツ・アルペンクラブの会員証を受け取る。この会員証で山小屋の宿泊料が安くなるし、なにかとメリットがあるらしい。立て替えてもらっていた会費は40ユーロ。

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後日、日本に戻ってみるとA4フルカラー114Pのりっぱな会報がDAVから届いていた。ただし、全編ドイツ語だ。この調子でいくと理事選出の投票用紙が届くかもしれない。

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