ミュンヘン訪問、英国庭園
7月上旬、娘夫婦を訪ねてミュンヘン訪問。田舎町に住んでいる老夫婦が都会の子供達夫婦を訪ねるという映画「東京物語」(小津安二郎監督)と同じだ。
私もいつのまにか映画の中の笠智衆と同じ境遇になっていた。
ミュンヘンは以前に空港に降りてそのまま通過したことはあるのだが、滞在するのは初めてだ。
さすがにバイエルン王国の都だっただけあって、観光資源もなかなかのものだ。ただ、同じドイツ語圏でもハプスブルグ帝国の都ウィーンに比べると地味な印象を受ける。
ミュンヘンで感心したのは住環境がすばらしいことだ。市内中心部に「英国庭園」と呼ばれる広大な庭園があって、森林や池が点在し、その中に清らかな小川が流れている。一歩足を踏み入れると大都会の真ん中にいることが信じられない気分になる。
広さは3.7K㎡らしいので、東西に1Km、南北に4Kmぐらいだ。
ひとまわり歩こうとすると、もはやハイキングレベルになってしまう。
公園内にはビアガーデンもいくつか営業していて、のんびり気分でビールを飲むと最高だ。
公園のはずれでは名物の川サーフィンも見物できる。川に入った瞬間に波に乗らなくてはいけないので、皆さんどこでどうやって練習するのでしょうか?
市内の交通機関もトラム、メトロ、近郊鉄道、バスがネットワークを組んでいて、お得な割引チケットも充実している。
日本では今頃になって「コンパクトシティ」が叫ばれているが、ドイツではとうの昔からそれを実現させていて、現在に至るもそれを守っている。うらやましいことだ。
コメント