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2014年9月22日 (月)

低音過多なファンク・ミュージック

サブウーファー導入を機に引き続き手持ちのCDを聞きなおしているのだが、とんでもない低音過多の曲があった。サブウーファーを使わないと極々普通のファンク音楽なのだが、ウーファーのスイッチを入れると一変する。

気になったのでパソコンにその曲を取り込み、周波数分布を調べてみた。赤が最大値、緑がリアルタイム値。

Wmg2_2
40Hzから60Hzぐらいがドーンと盛り上がっていて、ピークでは中域と比べて20db(音圧で10倍)程高くなっている。30Hzでも中域と同じレベルだ。この尋常ではないレベルの低音に身を包まれるとまあ気持ちが良い。

演奏は"The Wild Magnolias"というネイティブ・アメリカンが中心メンバーとなっているニューオリンズ・ファンクのグループ。CDは"Life is a Carnival"、問題の曲は"Peace Pipe"。娘から貰い受けたCDだ。

こうしたニューオリンズあたりのアメリカ南部音楽は好みだ。

港町であるニューオリンズを築いたのはフランス人で、もともとはフランス領だったのだが、1803年にアメリカが買い取りアメリカ合衆国領になっている。当時のニューオリンズにはフランス人と黒人とが混血したクレオールと呼ばれた裕福な自由身分の人達が住んでいたのだが、アメリカ領になって以降徐々に没落した。その過程でクラシック音楽の素養を持っていた彼らが、彼の地の音楽に大きな影響を与えていったらしい。

参考文献: 大衆音楽の真実 (中村とうよう著、ミュージックマガジン社刊)

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