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2015年4月

2015年4月21日 (火)

南米チリ映画“No”

 チリの映画を見るのは多分初めて。好きな俳優の一人である“ガエル・ガルシア・ベルナル”が主演している。

 政治の世界を描いている南米映画で思い出すのは“戒厳令”だ。そこに描かれている重い現実が、どうしようもなくやるせない気分にさせた。

 この“No”という映画はそうした過去の軍政から民政に移行しようとするちょうど転換点の時代を描いている。「軍政の信任投票に“No”を入れよう!」というTV広告を企画した広告マンが主人公だ。売れっ子ではあるが普段は軽薄なTVコマーシャルを作っている。

 その普通の主人公が、持ち前のセンスで「暗い過去と決別し、明るい未来を選択しよう」と映像で呼びかけるCMを作ることになる。

 普通の人間が自分の仕事をやり遂げ、そのことが歴史を転換させることになったのだけど、表舞台には出ないそうした裏方の話を発掘した着眼点が良いね。投票に勝利して皆が熱狂しているのを後に、ひっそりと主人公がその場を去っていくシーンが印象的だ。

No

 なかなかに良い映画だった。意図的に画質を悪くしてあるので、大画面で鑑賞すると粗が目立つ。

 調べてみると現在のチリ大統領は女性の“ミシェル・バチェレ”と言う人で、父親は軍事政権に殺害されているのだけど、国防大臣を務めた経歴も持っている。

 南米の政治家というのはタフなのはもちろんだけど、懐の深さとしなやさも持っていないと務まらないのだろうな。その点、日本の政治家の底の浅さと狭量さにはあきれるばかりだ。

2015年4月18日 (土)

オルデサ(Ordesa)渓谷のパノラマビュー

渓谷最奥部の360°パノラマビューを見つけた。

解像度が高いので、クリックして全画面表示にするとかなりの迫力だ。


Goriz Valley

カメラが据え付けられている所の地表を見ると、氷河で岩盤が削り取られたのが良く解る。

2015年4月 9日 (木)

ピレネー・トレッキングの計画完了

 あれこれとリサーチしてようやく山中で2泊3日、麓の村での前後泊を合わせて延べ4泊5日のトレッキング計画ができあがった。

Ordmaps2

1日目、サラマンカ市からバスに乗り、途中で乗り換えてオルデサ(Ordesa)渓谷入り口のTorla村(A)へ移動、同地のホテルで1泊

2日目、Torla村(A)から駐車場(B)までシャトルバスで移動し、オルデサ渓谷を奥へと詰めて、谷上部へと登りGoriz小屋(C)で宿泊

3日目、Goriz小屋(C)から"Rolandの狭間(裂け目)”を越してフランス領に入りSarradets小屋(D)で宿泊

4日目、Sarradets小屋から谷底(E)へと下る。途中でスペイン領に戻ることとなる。川沿いにTorla村(A)へ歩き、ホテルで1泊

5日目、ピレネーを離れ、バスでAinsaという町へ移動

 徒歩開始地点である駐車場の標高が1,335m、最高到達点の"Rolandの狭間(裂け目)"が2,805mとなっている。白山登山の一般コースである別当出会(1,260m)から御前峰(2,702m)へ往復する場合と比べると標高、高低差ともほぼ同じだ。ただし、ピレネーの場合は水平移動距離が合計41Kmもあり、御前峰往復の場合の3倍ぐらいとなる。

 麓のホテル2泊、山小屋2泊の予約は完了。スペイン側の小屋はオンラインで簡単に予約できたのだが、フランス側の小屋はウェブサイトに英語表示がなく、電話での予約受付らしいので、自力での手配はあきらめてドイツ在住の娘夫婦に助けてもらった。

最高到達点の峠である“ローランの狭間”(2,805m)、手前の小屋はフランス側のSarradets小屋Roran_2

2015年4月 2日 (木)

スペイン・ピレネー・トレッキングを手配中

 7月に連れ合いとマドリッドからアンダルシアを旅し、その後連れ合いを日本に見送ってからピレネー山脈にあるオルデサ(Ordesa)渓谷をトレッキングすることにした。

オルデサ渓谷Odsvl

 オルデサ(Ordesa)渓谷は世界自然遺産に指定されているのだけど、日本語での詳しい情報はなく、英語でもあまり見つからない。

 スペイン語なのだけど、コースタイムやルート地図が載っているこのブログを見つけ、それを参考にして2泊3日で山域を周遊することにした。

 さて、現地入りする交通手段なのだが、一人なので公共バスが現実的だ。調べてみるとサラマンカという町から途中で一度乗り継いでふもとのTorla村まで行くバスがあることは分かったのだが、バス会社のウェブサイトで料金を調べようとするとエラーになる。始発地点であるサラマンカ市のバスターミナルの情報も載ってないので、どこにターミナルがあるのかさえ分からない。

 一昨年に訪れたチロルアルプスのインスブルックではすべてのバス停の詳細地図さえ出てきたのに、えらい違いだ。ゲルマンとラテンの違いか、それともバス会社の違いか。インスブルックは観光業で成り立っているので公共バスのウェブサイトにも力が入っているのかも知れない。

インスブルックのバスルート検索結果Insbus

 どうもバスのウェブサイトに限らず、スペイン国鉄であるRenfeのウェブサイトですらもエラーが多くてスペインを旅行しようとする日本人はえらく難儀をしているようだ。私も試してみたがエラー発生で先に進めない。 

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