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2015年3月

2015年3月12日 (木)

NHK「世界のドキュメンタリー」

 NHKBS1で放映されている「世界のドキュメンタリー」は番組内容をいつもチェックしていて、関心のあるテーマだと録画して視聴している。やはりヨーロッパの局が作った番組に良いものが多いように思うが、アメリカでもボストン公共放送局(WGBH)はなかなか頑張っている。

 今回視聴したのは「地球を食い尽くすのは誰?~“人口爆発”の真実~」というオーストリア制作の番組。

 ケニアやバングラデッシュの識者へのインタビューを聞くと、先進国の政府見解などとはまったく違った視点があることに気がつかされる。

 曰く、人口爆発を心配しているのはこれまで資源を独占的に消費してきて、その既得権益を失うことを恐れている先進国であり、途上国へ人口抑制政策を誘導することを最初に提唱したのはかのキッシンジャーだった。

 曰く、過去の歴史をみると先進国は人口増加によって経済発展を成し遂げ、それによって結果として自然に人口抑制ができてきたのであって、その逆は成立しない。

 曰く、人口はその国の力の源泉である。途上国が人口抑制できたとしても経済発展は阻害され、貧しいままに高齢化社会だけがやってくる。

 曰く、一番の問題は先進国が資源を浪費し続けていることであり、その筆頭はアメリカ。中でもアメリカ軍のエネルギー消費量は北欧のある国(国名は失念)とほぼ同じ。

 なかなかに“目から鱗が落ちる”思いの濃い内容だった。

 NHKも“目に見えない圧力”なんか吹き飛ばして、世界に誇れる良いドキュメンタリー番組を作ってもらいたいところだ。最近は「ぐるっと地中海・・・」とかなんとかの安直な紀行番組ばかりが目立つように思う。

 番組情報はこちら、18日に再放映される。

2015年3月 9日 (月)

ラオス行き航空券

 7月に予定しているスペイン旅行もまだまだ先なのに、年末年始の旅行先をリサーチした。

 地元の小松空港発着が楽なので、東方航空とコリアンエアーをあたってみたが東方航空はまだ料金を出していないし、コリアンエアーは年末年始分がブラックアウトされていて予約が出来ない状態になっている。同じく小松空港発着のエバー航空でマカオ往復が安く出ていたのだが、マカオのホテル代相場を調べてみると尋常じゃなく高い。

 ジェットスターやエアーアジアもあたってみるのだが、年末年始は思ったより高めで、なんとも行き先を決めかねていた。東南アジア方面の主な観光都市はほとんど行ってしまっているので、高い料金の時に無理に行くこともないかなという気持ちもあるし。

 しかし、連れ合いの方からはどうしても捜しなさいとの強いご下命があるので、あきらめずに調べ続けたところ、ベトナム航空が安い料金を出しているのを見つけた。

 ラオスの古都ルアンパバーン往復で、年末大晦日の31日に関空を出発し、復路が1月5日現地発、翌日関空帰着のスケジュール。往復ともハノイ乗換で、往路は同地に一泊しなくてはならないのが難点だが料金は一人分44,010円。

 妙なことに前日の12月30日出発分までの運賃は高いのだが31日発はとたんに安くなっている。同じベトナム航空でも名古屋発や東京発は31日発でも高値のままなので、売り急がなくてもいくらでも集客できるであろう31日発のチケットがなぜそれだけ安いのかはちょっと謎だ。しかも日本発ルアンパバーンへの路線は競合相手もほとんどないのに。

 謎は置いておいて、値上げにならないうちにと早速二人分を購入。万一行けなくなったとしても、ベトナム航空は安いチケットクラスでも払い戻しが可能で、手数料も高くない。

 ルアンパバーンへは私一人だけだが3年前に行っている。のんびりした田舎町なのだが、レストランやカフェが結構充実していて、ゆっくり過ごすのにはとても良いところだった。

 今では空港の拡張工事が完成してターミナルビルも新しくなっているらしい。観光客があまり増えすぎないうちに行っておいた方がよいよね。

ルアンパバーンの町並みLuangp_135

2015年3月 6日 (金)

知らないうちにGoogleマップに旅行日程が!

 予約したホテルの場所を確かめようと、Googleマップで探してみたら“◇月◇日~◎月◎日”との情報がホテル名と一緒に表示されている。

 表示されている日にちは大手予約サイトで宿泊を予約して、確認メールが届いている日にちだ。“??なにこれ?”と今度は空港を見てみると、Webで予約したフライトの日にちと出発時刻が表示されている。

 私の場合、すべてのメールアカウントをGmailで受信できるようにしているので、Googleがメール内容を解析して、その情報をGoogleマップに連動させているものと思われる。ネットの閲覧履歴に連動する広告が出てきた時も気持ち悪かったが、今度の場合はメールの中身というプライバシー本体を解析してきているのだからもっと不気味だ。

 ここまで踏み込んだことをGoogleがやっているとは思っていなかったので驚いた。外出先でスマートフォンを使いこなしている人にとっては既に当たり前のことなのかも知れないが。

 いつの間にかGoogleという一私企業が私の生活の場に入り込んで来ている。私が住んでいる所は純農村地帯で世帯数40戸ほどのど田舎なのだが、すでに3年ほど前からストリートビューが可能になっていて、ネットに接続すれば誰でも私の家の玄関先が覗けるようになっている。

 ちょっと怖い状況なのだが、便利さの方が上に来て、そのうちに慣れてしまうのだろうね。現にネット閲覧に連動する広告の方はもうたいして気にならなくなっている。

 こうしたようにジョージ・オーウェルが小説“1984年”で書いたような状況が、ハード面が揃ってきている中で出来上がりつつあるように思える。

 例えばロンドンでは監視カメラが400万台以上設置されているようだし、アメリカでは愛国者法によって令状なしで電話盗聴やメールの傍受が可能となっている。アメリカのNSAはエシュロン(Wikipedia参照)やPRISM(Wikipedia参照)によって国内どころか世界中の通信情報を傍受監視しているらしい。

 そのNSA元職員でロシアに亡命中のスノーデン氏はプライバシー漏洩に対する自己防御方を我々に伝授しているのだが、(リンクはこちらこちら)それなりのスキルもいるし、かなりの手間がかかる。ネット社会で自身のプライバシーを守るためには今のところ個々人が鋭意努力するしかない。

 日本でも法律や制度などの社会的なソフトさえ揃えば、明日にでも監視社会が実現可能だろうな。気をつけなくてはいけない。

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