ピレネー・トレッキング第3日目(7月21日)、“ローランの裂け目”を越えてフランス側へ
朝食を摂り7時頃ゴリッツ小屋を出発。ほとんどのトレッカーはまだまだ悠然と朝の支度を整えていて慌てる様子がない。日本とは大違いだ。
気温13℃、前の晩は暑くて寝汗をかいた。
出発直後に小屋を振り返る。標識はまったくないので地図が手放せない。
しばらくすると岩場、目印となるペンキも塗られてなくルートは判りにくい。
尾根の肩を廻り込むといよいよ“ローランの裂け目”(Brèche de Roland)が見え始める
岩場に入ると踏み跡もなくなり、ルートははっきりしない。
先行する若いカップルの後に付いて行こうとしたものの、遅れて見失ってしまう。
尾根下のガレ場に踏み跡があるのを見つけて、そこまで一旦下降し、ガレ場を登る。
横を見ると鎖に沿って横伝いに来るグループを発見。そちらの方がメインルートのようだ。
登ってきたルートを振り返る。地図に載ってない踏み跡があちこちに見える。
カールの対面(西側)の斜面にもルートがあり、そちらは傾斜も緩やかで安全なルートのようだ。
“ローランの裂け目”(標高2,805m)に到達し大休息、フランスとスペインとの国境だ。
フランス側に下り、小さな氷河(glacier de la brèche)を横切る
この氷河、急速に消えかかっているようだ。
振り返って見た氷河とローランの裂け目(Brèche de Roland)
午後1時、サラデッツ小屋(Refuge de Sarradets、標高2,587m)に到着。チェックインはしてみたものの、部屋に入れるのは午後5時からであった。
小屋から眺める“ローランの裂け目”(Brèche de Roland)
フランス側は軽装備のハイカーが多くて賑やかだ。フランス側からは標高2,208m地点まで車で上がってこられるので裂け目までの日帰りハイキングが可能だ。
5時になり、もらった最下段のベッド。狭いので起き上がると頭を天井にぶつける。
夕方から雨になった。小屋からは上部しか見えないがガヴァルニ渓谷(Gavarnie)の大滝が美しい。
夕食のメインであるトマトソースのペンネ、充分美味しい。食事中に小屋のスタッフが日本の歌を歌ってくれた。
この小屋、収容人員が少なく、ベッドは窮屈だし、トイレが二つしかないなど設備面ではあまり良くない。しかし、若いスタッフ達は皆感じが良く、気持ちよく過ごせた。
翌朝の勘定は50ユーロちょうどだった。内訳は部屋代が20ユーロ、夕食と朝食で23ユーロ、缶ビール3ユーロ、ワイン・ハーフリットル4ユーロ
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