ラオス、ルアンパバーン再訪
年末年始にラオスのルアンパバーンへ旅行してきた。前回の2011年から4年ぶりだ。
ルアンパバーンは日本ではあまり知られていないが旧市街が世界遺産に登録されている国際的な観光地だ。ただし、社会主義革命以前には王宮が置かれていた都であったといっても、山あいの田舎町といった雰囲気が残っている本当に小さな町だ。いまだに交差点には信号機がない。
小さな町ではあるのだが世界遺産に登録された以降は急速に観光開発が進んで、ハノイからターボプロップエンジンのプロペラ機で到着した空港は4年前とは違って滑走路は延長され、ターミナルビルも新しくなっていた。
当然ながら観光客がかなり増えている。人気のレストランで、前回の旅行時も何度か利用した“タマリンド”という店はランチでさえ予約なしでは入れないようになっていた。4年前の“地球の歩き方”の地図と現在の“地球の歩き方”の地図を見比べると、空白地だった新市街に今ではたくさんのゲストハウスが掲載されるようになっている。
洒落たショップやカフェ、レストランが立ち並ぶメインストリートであるサッカリン通りの雰囲気は以前と同じだが、夕暮れ時にはそぞろ歩きの観光客で溢れ、一段と賑やかうになってきている。
ルアンパバーンが国際的な観光地だとはいっても、特に有名な遺跡があるわけではない。この町の魅力はインドシナ半島奥部の辺境にあったことでフランス植民地時代の古い町並みが良く残されていることと、世界中から集まる旅行客が醸し出すコスモポリタン的な雰囲気だ。ショップやカフェの経営者には欧米人も多いようだ。夕暮れ時にはメインストリートのカフェでワインを飲みながら通りを行き交うそうした人々をウォッチングするのが楽しい。
一方、観光産業で潤うようになったせいだと思うが、トヨタの4WD車であるハイラックスの新車がやたらと目に付く。タイでは200万円以上もする高級車だ。貧富の差は確実に拡大しているようだ。
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