小型DAC(デジタル/アナログコンバーター)を購入
昨季の冬にDACを兼ねたフォステックスのヘッドフォンアンプを購入し、デスクトップPCにインストールしていたサウンドカードを取り外して処分してしまった。
冬が再びめぐってきて、日中の間は日あたりの良い別室でノートPCを使って作業をすることになるのだけど、ノートPCでそのヘッドフォンアンプを使おうとすると、いちいちUSBケーブルやRCAケーブルを外して移動させなくてはならない。
その移動作業は思っていた以上に面倒で、こんなことならサウンドカードを処分せずに残しておけば良かったと悔やんだのだが、時は既に遅し。
仕方なく最小の費用でデスクトップPC専用のDACを買うことにした。幸いにデスクトップPCのマザーボードには同軸のデジタル出力端子(SPDIF)がある。
購入したDACはまたも中国製、深圳市が本拠のFiiOというメーカーのもの。ヘッドフォン関連製品の評判が良いメーカーだ。
届いた実物は本当に小さい、和菓子の“きんつば”ぐらいの大きさだ。重量は50g。型番は“D03K”。
動作はシンプルだ。入り口にPCからの同軸ケーブル、出口にRCAケーブルをそれぞれ繋ぎ、RCAケーブルのアナログ信号をアンプに入れてやるだけ。
音出しをしてみるとノイズは皆無で、音質もデスクトップで音楽を再生するには充分と感じる。更にはこのDAC、ハイレゾリューション(CDと比べて高解像度のデジタル音声信号)に対応していて、24bit/192KHzで収録されている音声の再生も可能だ。
普段はMP3やWMAの圧縮音源で満足しているのだが、ハイレゾとは一体どんなものかとにわかに好奇心が沸いてきた。そこで、ソニーのサイトからハイレゾのサンプル音源をダウンロードし、foobar2000というソフトで再生してみた。
わずか39秒のサンプル音楽なのだけど、圧縮音源の方のデータ量は1.25MB。それに対して24bit/96KHzのハイレゾ音源の方は15.8MBもある。
その二つを交互に切り替えして再生してみるのだが、どちらの音が良いのかは結局私には分からない。両者のデータ量は10倍以上も違うというのに何たることか・・・。加齢に伴い私の可聴音域が相当に落ちてきてはいることもあるのだろうけど。
結論としてはハイレゾ環境なるものに投資をしても私には無駄だと言うこと。今回のDACは2,980円なのでまあ良いかな。
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