VPNとはバーチャル・プライベート・ネットワークのこと。誰にでも解放されているインターネット網を使用して、自分だけの閉鎖されたネットワークを仮想的に構築する技術。外出先から自分の家庭やオフィス内のLANに安全に接続して必要なファイルにアクセスできるようになる。
以上のことは私には関係のない話だと思っていたのだが、それとは別にもうひとつの大きなメリットが出てくるとのこと。それはセキュリティが不確実な公共のLANからでも安全にインターネット接続ができるようになるということ。
具体的にどうなのかと言うと、VPNを使えば公共LANからの通信を暗号化して自宅のルーター(VPNサーバー)に接続し、そのルーター経由でネット接続することができるようになる。そうすると、外出先で使用する端末があたかも家庭内LANに接続されているような状態になるので普段と同じように安全にネット閲覧ができるというわけ。
私の場合、普段の生活ではこうした必要はないのだが、旅行する時だけは必要になってくる。旅行中はセキュリティがはっきりしないホテルやカフェの公共LANを利用することになるのだが、これまではそうした公共LANに接続している時にはクレジットカード情報はもちろんだが、パスワードを入力するのもためらってしまい、時として困ってしまうことがあった。
最近のことだが、自宅のネット回線も、ルーターもこのVPNに対応しているものに変更したので、一度挑戦してみることにした。すべきことは二つ、有線ルーターのVPNサーバー機能を有効にすることと、タブレットのVPNクライアント機能を有効にすること。こちらとこちらの情報を参考に設定した。設定作業は思ったより簡単に済んだ。
設定が済んだあとは実際に繋がるかどうかのテストが必要だ。自宅近くにはフリーのWiFiスポットがなく、ちょっと離れたショッピングセンターまで出かけて、そこのフリーWiFiに接続した。次に、そのWiFi回線を使って今度は自宅のVPNサーバー(ルーター)へアクセス。スムーズにすすんで「VPN接続しました」という表示が出た。最後に間違いなく接続されているかを確認するためためブラウザーを立ち上げて、「確認くん」というサイトに接続した。すると、ショッピングセンターのIPアドレスではなく、自宅と同じIPアドレスからネット接続していることが確認できた。
技術用語は難解だし、敷居が高いと思っていたのだけど、実にあっけなくタブレットからVPN接続ができるようになった。これで今度のネパール旅行でも現地で宿の手配などができそうだ。ただ、ネパールではそもそもネット回線網が貧弱でATMでのキャッシングさえタイムアウトになることがある。果たしてうまくいくかどうかは現地で試してみないことにはわからない。
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