ヴィスコンティ監督、“家族の肖像”デジタル修復版
ツタヤの棚で発見。'78年日本公開だったそうなので、その当時に順化のメトロ劇場で鑑賞したと記憶している。若いときと違って難しい映画は苦手になってきているのだが、今回一気に見終えてしまった。
"山猫”にしろ、この映画にしろ主役の”バート・ランカスター”には西部劇のイメージが強すぎて、ミスキャストに思えたのだけど、今回あらてめて鑑賞してみるとなかなかどうして、深い演技力を感じさせて、役にピタリとはまっている。イタリア語を選択して鑑賞したからかもしれないけど。
重厚な舞台装置にまずは圧倒される。人生の黄昏を迎えた主人公の老教授の複雑な心理をそうした造形の中で見事に描写していて、映画好きだったら見るべき一本だ。
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