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2018年3月26日 (月)

写真データのバックアップ

 写真データは失ってしまうと同じものを撮り直すことができないので、大事なものはクラウドに保存することにしているのだが、ふだん使っているフリーのクラウドサービスの保存容量が一杯になって久しく、最近の写真データは放置状態となっている。

 私の場合すべてのデータは2台のハードディスクでミラーリングしているNASに格納していているし、そのデータを定期的に外付けのハードディスクにバックアップしているので、データが消失してしまうリスクは少ないとは思っているのだが、落雷や火災によってすべて消えてしまう可能性はゼロではない。

 世の中を見渡せば個人でいろんなデジタルデータを作成して加工し、それを基に商売している人がいる。典型的なのはIT系のライター達。彼らにとってデータのバックアップは生命線のようだ。

 そのIT系ライターで福井出身の西田 宗千佳氏のバックアップ術に関する記事が目に留まった。その記事はこちら

 難しくて半分も理解できないのだけど、記事によればアマゾンプレミアム会員のクラウドサービスでは写真データの保存が無制限にできるとのこと。しかも特定のローカルフォルダーとクラウド゙上のフォルダーを同期させることもできるらしい。同じようなグーグルのクラウドサービスでは容量は無制限なのだが、保存される写真の解像度が低くなってしまってオリジナルサイズのままでは保存できないのでこの差は大きい。

 これは良い事を聞いたと、早速に写真をアマゾンにアップロードしてみた。操作感はグーグルのクラウドサービスとほぼ同じで、特に迷うことなく簡単にアップロードすることができた。

 だがしかし、冷静になって考えてみると、写真データをクラウドに保存したからといってもそのデータに思い入れのある者は自分以外にはいないので、自分の死後にはそのデータは誰も必要としない。自分にとってもただ単に惰性で保存しているだけであって、もう忘れかけている写真データも結構に多い。

 つい最近のことだけど、私の母親が亡くなった。彼女は晩年になって水彩画や絵手紙の趣味を持つようになり、何点かの作品が遺された。それらを眺めてみると当たり前のことなのだが、手で触ってみることができる物というのはデジタルデータとは全然違ったリアルさを持っていて、紙の質感や絵の具の滲みを観察するとその作品が作られた時の状況を想像したくなってくる。

 私の写真も何点かセレクトしてそのうちにフォトブックにでもしてみようかなと思う。ディスプレーの上で見るのとは違って、少しはましに見えるかもしれない。

Waterp_2

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