ブラジル映画“トロフィーの行方”
Netflixは意外なことに非欧米圏で製作された映画が充実している。インド、トルコ、南米映画が結構な本数ラインアップされているし、日本人には馴染みのないナイジェリア映画さえある。ナイジェリアでは年間2,000本以上の映画が製作されていて、ナイジェリアの“N”をとって「Nollywood(ノリウッド)」と呼ばれているそうだ。
そのNollywood映画ではないのだが、何気なく観たのがブラジル映画“トロフィーの行方” (原題“O ROUBO DA TAÇA”)。これが掘り出し物だった。
借金で首が廻らなくなった保険セールスマンがブラジルサッカー連盟に保管されているワールドカップのトロフィーを盗み出すというお話。実話に基づいているらしいが、盗む方、盗まれる方、捜査する方、誰もがかなりな間抜けに見える犯罪コメディーになっている。
映画は前置きなしに窃盗シーンから始まっていく。そこに登場する俳優達のとぼけたキャラクターが話にピタリとはまり、出だしから映画に引き込まれていくことになる。その後もテンポ良く進んで、最後のオチも小気味良い。こういう犯罪コメディは好みだ、ガイ・リッチーやコーエン兄弟の作品にも引けをとらない面白さだ。
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