市役所からの通知がひどいことに
先月市役所から文書が届いた。問題は日付だ。発信日が「3月吉日」となっている。
「吉日」という日付の市役所の文書を見たのはこれで三度目。二度目の時には市役所のホームページの意見欄に「止めるべきだ」投稿した。
問題点は二つだ。一つ目は「日にちに吉と凶がある」という全くの迷信の類を採用していること。二つ目は発信日を特定せずに曖昧にさせていること。
一つ目はあたりまえのことだが、行政機関がやってはいけないことだ。二つ目は行政行為としての通知が適切な時期に発せられていたかどうかを検証できなくさせていることだ。今回受け取った文書も申請の期限が示されていて、期限を過ぎると「不利益が生じますよ」と記載されている。そんな大事なことを告知しているのに「発信日が不詳」なんてあり得ない。
この文書を作成した人も承認した人も上記二点のことはまったく問題だと思っていないのだろう。それこそが大きな問題なのだけど。
それで、その人たちの意識がどんなものなのかを考察してみた。
1,行政機関は凶日には文書を発してはならない。災いを招くことになる。
2,行政機関は凶日には文書を発するべきではないが、それでは仕事が滞る。凶日に発しても便宜的に発信日を吉日と書くことで災いを招くことを回避できる。二つの相反する要求を満たせるのだからすばらしい。
3,「迷信?はあ?」日付を吉日とするのはどこもやってるよ。事前に吉日付けの文書を印刷しておけば、送付がその日よりも遅れても上司にも外部にもばれない(検証できない)のでとても具合良いよ。「吉日」は便利だ。
「三つのうちから近いと思えるものに〇を付けよ」と言われると「3」だ。仕事を遂行していくうえで何の問題意識も持たない人が適当かつ雑に事務を遂行しているとしか思えない。早急に止めるべきだと思うのだけど。私のような意見は極少数派なのだろうね。
こうしたことを放置すると「陰謀論」のようなカルト的なものが世間に増長していく、そうした社会的なバックグラウンドがじわしわと醸成されていくことになる。役所がそんなことに加担するなんてとんでもない話だ。
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