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2022年5月

2022年5月28日 (土)

ヘッドフォンを再修理

 ヘッドフォンはオーディオテクニカのATH-A900を使っている。18年前に大枚1.5万円をはたいて手に入れた当時の中級機種だ。

 何年か前に左耳のハウジングを支えるアームが折れてしまった。アルミニュームの粘着テープを巻きつけて凌いできたのだが、強度が不足してアームが歪み耳への圧着がうまくいかない。

 部品はもう売ってないので同型のジャンク品を手に入れ、アームだけを利用しようと考えて探してみるのだが、ジャンク品でも結構な値がついている。今でも人気のある機種だ。

 仕方がないので薄い金属片を折れたアームに接着させてアームの強度を実用に耐えるように確保できないかと考えた。骨折時のギブスの要領だ。

 まずは金属片だ。ツナ缶の蓋部分を適当な形に切り抜けば使えそうだ。ハウジングを分解してアームを取り外し、次にアルコールで金属片の汚れを取り、セメダイン・スーパーXでアームに接着した。そのまま一晩乾燥させた。

 アームの反対側にも金属片を両面テープで貼り付けアームをサンドイッチ。それをアルミテープで巻いて固定させた。苦労してなんとか完成。

 試してみると強度が格段に上がり、ヘッドフォンが耳に密着するようになった。これでまた当分使えそうだ。

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 PCに取り込んである楽曲を久しぶりにヘッドフォンで聞き込んでみたのだが、スピーカーでは聞き取れない微細な音がヘッドフォンでは良く分かる。ヘッドフォンの良さ再認識することとなった。

2022年5月27日 (金)

ブルーズ・プレイヤー "マジック・サム”

 ブルーズをベースにしたロックは好みなのだが、昔ながらの純なブルーズはなかなか取っつき難い面もある。

 ところが、ソウルフルな味わいの歌と相まって、普通のロックファンにとっても取っつき易く、若い時から愛聴しているのが"マジック・サム”。何度聞き返しても飽きない。

 1969年に若くして亡くなっていて、残された貴重な映像がこれだ。英語の訛りがすごいよ。

 彼は生涯2枚のLPを残しただけなのだが、死後にライブコンサートの音源が発掘され、それ以上のLPが発売されている。

2022年5月10日 (火)

仏映画"燃ゆる女の肖像”

 2019年公開のフランス映画、世界各国の映画祭で評判になったとのこと。

 素材が新鮮だ。舞台は18世紀後半のフランス、ブルターニュ地方。肖像画の依頼を受けた女流画家が孤島にある館に赴く。肖像画はお見合いのためのもの。描かれることになる当人は描かれること自体を拒否している。散歩の同伴者を装って対象を観察する画家なのだが、やがて・・・・・。

 主演する女優二人の演技が特筆ものだ。カメラがアップで迫る中、目と表情で役柄の内面を表現していく。照明が自然で古びた館内での映像が美しい。

 終盤近く、主役の一人「アデル・エネル」をカメラは遠くからズームインしていく。一言も発せずその横顔だけで内なる激情を表現していくのには驚愕した。

 監督と脚本はセリーヌ・シアマという人、カンヌ映画祭で脚本賞を受賞している。

 私の生涯ベスト50にノミネートしなくてはいけない。

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