「ゆきゆきて神軍」奥崎謙三ドキュメンタリー
奥崎謙三と言えば、団塊の世代から少し下ぐらいまでには聞き覚えのある人も多いはずだ。
彼のことも、彼を題材にしたドキュメンタリー映画「ゆきゆきて神軍」(1987年、原一男監督)も知ってはいたのだが、題材が題材だけに今の今まで視聴することはなかった。敬遠していたと言った方が良い。
それが、「ついに」と言うべきか、「とうとう」と言うべきか、視聴してしまった。一見しての感想は「驚くべき人物が、驚くべき人生を送り、驚くべき映画が出来上がった。」と言うこと。
奥崎謙三は旧日本陸軍兵士としてニューギニアに派遣され、千数百名の部隊員のうち30名ほどしか生き残らなかったという苛烈な戦争体験をしている。復員後はその戦争の責任を生涯かけて追及してきた。普通と違うのは体を張って追求してきたことだ。そのため4度の服役も経験している。あまりにも強烈な人物だ。
あれこれ言葉にしても始まらない。とにかくこの映画は観るしかない。かき回された感情の後に何が残るのかは観る者次第。
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