「ストライキ権の確立」がニュースになっている
ストライキと言うものが日本ではきれいさっぱり消え去ってしまった感があるのだが、そごう・西武労働組合がストライキ権を確立して経営譲渡問題に関して交渉にのぞむとのニュースが流れた。
ストライキを「行った」のならともかく、「確立した」のがニュースになるとは驚きだ。今やそれだけ珍しくなってしまったのだろう。
またもや昔話になってしまうが、私が地元の繊維関係会社に就職して間もなく、ニュースになっているその「ストライキ権確立」の投票を行った。4月に入社するとして、すぐに春闘の時期になる。投票を求める文面ははっきり覚えていないのだが、確か「ストライキの指令を発する権限を中央執行委員会に委ねる。」というものだった。
当時は「ストライキをするかしないかは自分で決める。幹部連中に委ねてたまるか。」との思いで「×」を投票した。今考えると、自分一人だけでストライキを行っても意味はない。組織の力で資本と対抗していくものだと思うが当時は世間のことを良く分かっていなかった。
そうなのだが、一人でストライキを決行するひともいる。有名なのはグレタさんだが、なんと日本でもいるのだ。靴小売りの「ABCマート」で一人でストライキを行い、賃上げを勝ち取ったとのことだ。いや凄いよ。
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若い時分の経験に戻るのだが、自分では「×」を書き込んだもののストライキ権は確立し、やがて本部からの指令が発せられ組合はストライキに突入した。ただし、数時間後には今度はストライキ解除の指令が発せられて、短いストライキはあえなくお開きとなってしまった。まあ、賃上げの儀式のようなものだったのだろう。
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