コーエン兄弟監督 ”Burn After Reading”
コーエン兄弟の映画はどれも好きなのだが、”Burn After Reading”は一度見たきりで忘れかけていた。配信100円のセールがあったので再視聴した。
スポーツジムに勤務するトレーナーであるチャド(ブラッド・ピット)はCIAの内部情報が書き込まれたCDを拾い、軽い気持ちで金に代えようとする。ところが、話は思惑とは外れどんどん悪い方へと転がっていく。
登場人物は誰もが間が抜けている。演技派のジョン・マルコビッチが間抜けな役柄を真面目な顔で演じていて、それだけで相当に可笑しい。
間が抜けた面々が右往左往していくのだが、ドタバタコメディとは違って、細部の仕草にこだわらずに突き放したようにクールに描写される。最後にそれを始末するCIA幹部のセリフが秀逸だ。ジョージ・クルーニー演ずる政府役人が自分のやったことにオロオロとしている状況を想像して、くすっと笑える。
こういう犯罪コメディは好みだ。ブラッドピットとジョージクルーニーの組み合わせもあって、興行収入ではコーエン兄弟作品中トップとのことだ。
エンドロールで流れるテーマ曲のようなゆるいロックが最高すぎる。まるでこの映画のために作られたような。
この曲の日本語訳がこちら
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