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2015年8月

2015年8月24日 (月)

戦争をさせない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会

 8月23日(日)に新聞を広げてみたところ、「戦争法案廃案!安部政権退陣!」の全面広告が掲載されていた。従来から活動を行っていた諸団体が立場を超えて実行委員会を結成し、今度の安保関連法案への反対行動を行っているとのこと。

 賛同者にはご老体では永六輔、大江健三郎、ちょっと先輩では橋本治、同世代では浜矩子、少し若くて浅田晃、若手では雨宮処凛、香山リカなどが名を連ねている。

 その広告には8月30日(日)には全国一斉行動を予定しているとの告知がされている。

2015greeting

 日本の未来がかかっている大事な安保関連法案を国会だけに任せていてもだめだとは思っていたが、自分が係わることができそうな市民運動のことはこれまで知らなかった。

 さっそく地元福井県での行動予定を実行委員会のホームページで調べてみたのだが、なんとまあ空白地帯となっている。出鼻をくじかれてしまったのだが、とりあえずカンパでもしておくしかないか。

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関係リンク

戦争をさせない・9条壊すな 総がかり行動実行委員会

実行委員会・参加団体へのリンク集

2015年8月21日 (金)

スペイン、飲み物いろいろ

 ヘレス酒(英語ではシェリー)。コルドバの下町にあるバルで1.1ユーロ、樽から注いでくれる。辛口で美味しい。Bodega_2

 生ビール。アングロサクソン圏では1パイント(473ml)が標準だが、スペインでは小さめのグラスで出てくる。300mlの目盛りが付いているグラスもあったのでそこらへんが標準。都市部で2.5~3ユーロ、田舎だと1.5~2ユーロDscn8493

 サングリア。マドリッドでこれを飲んでいるのはどうもツーリストのようだ。大ぶりのグラスになみなみと入っているので長持ちする。4.5ユーロ。Dscn8465_01

 Tinto de verano、赤ワインのソーダ割り。地元の人は結構飲んでいる。Google_spain_072015_48

 ワイン。めずらしくとったボトルの赤ワイン、18ユーロ(+VAT10%)。グラスだと2.5~3.5ユーロ。グラスワインの量はどの店も少なめ、日本と同じぐらいだ。Google_spain_072015_63

 コーラ。地元の人は大人でもカフェなどで結構飲んでいる。あんなもの飲むとは理解に苦しむところだ。一人当たりのコーラの消費量が日本より多いのは間違いない。

2015年8月15日 (土)

スペイン、田舎町でおいしい定食

 スペインで食事と言えばバル(Bar)を真っ先に思い浮かべるのだが、安いようでもテーブルに着いてそれなりの皿数を注文し、ワインを何杯か飲めば結構な勘定となってしまう。

 その点、ちゃんとしたレストランで定食(Menu)を頼んだ方が注文するのにも悩まないし、全体の満足感も大きい。今回の旅では都市部よりも田舎の方でおいしい定食にめぐり合えた。

その1

 トルラ(Torla)村にあるレストラン“EL Duende”での定食、「MENÚ DE LA CASA」

 トルラ村はオルデッサ/モン・ペルディド国立公園の入り口に位置する山岳リゾートで、訪れた7月中旬は避暑客やトレッカーでにぎわっていた。

 まずは飲み物、赤ワインとミネラルウォーターを注文。ワインは込みなのでグラスだろうと思っていたのだが、どーんとボトルで登場、もちろん目の前で栓を抜いてくれる。突き出しにオリーブとサラミ。Dscn8639

最初に選んだしょうゆ味の野菜パスタDscn8640

 次は子羊のローストをチョイス、ワインを自分で注いでどんどん飲んでいく。Dscn8641

 食後にレモンチェッロ、がんばったのだがワインは少し残してしまった。Dscn8642

 デザートも付いていたのだが、もうお腹に入りそうもなかった。ボトルワイン、水、食後酒、税、すべて込みで22.25ユーロなのだから言うことなし。

 店のウェブサイトはこちら。調べてみたら星なしでミシュランに掲載されている。

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その2

 Ainsaという町にある“Callizo”での定食、「Menu LAND」。

 Ainsaはかつてはアラゴン王国の都だったとのことなのだが、とてもそうとは思えない山間の小さな町だ。トルラ村からバルセロナへ向かう途中に立ち寄って1泊した。

 店は小高い丘を登っていった旧市街のマヨール広場の端にある。Dscn9026

 この店、ミシュランにも搭載されていて“Bib Gourmand”マーク付きだ。

 2つある定食のうち安い方をチョイス。税込みで32.45ユーロ、ワインは別。最初にテーブル前で食前のカクテルを作ってもらえる。その後一口サイズの料理が次々に10品も出てくる。どれもおいしくて、ついついワインがすすんでしまう。

 メインにはまたもやラムをチョイスDscn9022

 メインの後はデザート、4つから選べる。

 デザートの皿が下げられ、これでもう終わりだろうと思っていたら、最後にサプライズ。ウェイターが小さなトランクを運んできてテーブルの上に広げてくれた。中には、フラスコに入った食後酒とお玉に乗せたチョコ菓子が。Dscn9024

 テラス席からの眺めも最高だし、カップルで来ると良いだろうね。Dscn9023

 ワイン5杯と水、カフェを入れて勘定は53.35ユーロだった。その日泊った宿代より高くつき、今回の旅では一番の贅沢をしてしまったのだが、大満足。今度近くに行ったとしたら必ず立ち寄るだろうね。

2015年8月 8日 (土)

ピレネー・トレッキング第4日目(7月22日)、下山してトルラ村へと戻る

 前の晩は深夜に暴風雨となり、小屋周辺でテント泊していたトレッカー達が小屋に逃げ込んでえらい騒ぎとなった。

 食堂を占有していたそのトレッカー達が起きた後に、ようやく朝食となった。予定より遅れて7時過ぎにサラデッツ小屋を出発。天気はすっかり良くなり無風で晴れ。気温7℃

 出発直後に小屋を振り返る。Dscn8936

 相変わらず道標もなにもなく、地図で確認しながら進む。

 岩場にもペンキなどの目印はない。

 下ってきたガレ場を振り返るDscn8938

向かいの尾根にフランス側から車で上がってこられる駐車場が見えてくる。Dscn8939

途中で大きな沢を横切る。雨で増水していると渡るのは無理だ。Dscn8940

ガヴァルニ渓谷方面の眺めDscn8945

 久しぶりに道標が現れた。ガヴァルニ渓谷へ降りていく道とスペイン国境となる峠への分岐点だDscn8946

峠に向かう道脇の景色Dscn8955

峠が見えてきた、右に向かう道はフランス側の駐車場へ続いている。Dscn8956

峠(Puerto de Bujaruelo)から望むスペイン側Dscn8959

 峠から下り始めると、巡礼路であることを示すホタテ貝の印が現れた。どうやらこの峠道はフランスからスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路のひとつだったらしい。

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お花畑が現れる。Dscn8965

下ってきた峠を振り返るDscn8967

のどかな谷底の道、周囲にはマーモットの姿も。Dscn8970

途中にある避難小屋、中は荒れていた。Dscn8984

目的地の谷(Valle de Bujaruelo)が見えてきた。Dscn8985

 お昼頃San Nicolas de Bujarueloに到着、立派な橋がAra川にかかっている。資料によると橋はローマ時代のもの(Puente románico)らしい。峠から降りてきた道は古代よりフランスとスペインを結ぶ重要な道だったのだろう。Dscn9004

 この地には山小屋が営業していて、バルを併設している。周囲には大きなオートキャンプ場もある。

 バルに直行しトルティーヤとビールで昼食となる。Dscn9007

 バルでトルラ村までの交通手段を尋ねると、バスはなくタクシーサービスがあるとのこと。タクシーは30ユーロと高いのだが、呼んでもらうことにした。

 昼食を済ませて、しばらく待つとタクシーがトルラ村から上がってきた。しばしの乗車で無事エーデルワイス・ホテルに到着し今回のトレッキングは終わった。

 タクシーでもトルラ村までは結構な距離感がある。歩けば3時間ぐらいはかかりそうだが、巡礼路でもあった旧道が残されているので体力に自信ががある人は歩き通すのも悪くない。

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後記

1、シーズン中の山小屋は込んでいるので予約必須

2、トルラ村の宿も予約した方がベターだろう

3、ルート上には道標や目印のペンキマークがなく、ある程度地図になれている必要がある。視界が悪い場合に行動するのは避けた方がよい。

4、トルラ村へ入るミニバスは平日は1日1便、週末2便しかないが、途中の町からタクシーを利用する手もある。SabiñánigoからTolraまでだと6,000円ぐらいらしい

2015年8月 4日 (火)

ピレネー・トレッキング第3日目(7月21日)、“ローランの裂け目”を越えてフランス側へ

 朝食を摂り7時頃ゴリッツ小屋を出発。ほとんどのトレッカーはまだまだ悠然と朝の支度を整えていて慌てる様子がない。日本とは大違いだ。

 気温13℃、前の晩は暑くて寝汗をかいた。

 出発直後に小屋を振り返る。標識はまったくないので地図が手放せない。

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前日に登ってきたオルデサ渓谷の上部が見えてくる。Dscn8821

しばらくすると岩場、目印となるペンキも塗られてなくルートは判りにくい。Dscn8827

窪地のせせらぎを横切り進むDscn8834

小さい峠に到達Dscn8842

その峠から右(北側)に斜面をトラバース気味に登っていくDscn8844

マーモットに遭遇Dscn8854

途中で峠を振り返るDscn8860

尾根の肩を廻り込むといよいよ“ローランの裂け目”(Brèche de Roland)が見え始めるDscn8862

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廻り込んだ尾根の西側の斜面を北に向かって登っていく。Dscn8873

登ってきた斜面を振り返る。Dscn8867

岩場に入ると踏み跡もなくなり、ルートははっきりしない。

先行する若いカップルの後に付いて行こうとしたものの、遅れて見失ってしまう。Dscn8874

尾根下のガレ場に踏み跡があるのを見つけて、そこまで一旦下降し、ガレ場を登る。Dscn8877

ガレ場を登りきり、断崖直下へ到達Dscn8880

横を見ると鎖に沿って横伝いに来るグループを発見。そちらの方がメインルートのようだ。Dscn8882

裂け目までもうすぐ、あちこちに落石の跡があり危険地帯。Dscn8886

登ってきたルートを振り返る。地図に載ってない踏み跡があちこちに見える。Dscn8888

カールの対面(西側)の斜面にもルートがあり、そちらは傾斜も緩やかで安全なルートのようだ。Dscn8890

“ローランの裂け目”(標高2,805m)に到達し大休息、フランスとスペインとの国境だ。Dscn8901

フランス側ガヴァルニ渓谷(Gavarnie)方面の展望Dscn8907

フランス側に下り、小さな氷河(glacier de la brèche)を横切るDscn8909

この氷河、急速に消えかかっているようだ。

振り返って見た氷河とローランの裂け目(Brèche de Roland)Dscn8911

 午後1時、サラデッツ小屋(Refuge de Sarradets、標高2,587m)に到着。チェックインはしてみたものの、部屋に入れるのは午後5時からであった。Dscn8916

小屋から眺める“ローランの裂け目”(Brèche de Roland)Dscn8919

 フランス側は軽装備のハイカーが多くて賑やかだ。フランス側からは標高2,208m地点まで車で上がってこられるので裂け目までの日帰りハイキングが可能だ。

到着を祝しワイン500ml、4ユーロDscn8921

5時になり、もらった最下段のベッド。狭いので起き上がると頭を天井にぶつける。Dscn8928

夕方から雨になった。小屋からは上部しか見えないがガヴァルニ渓谷(Gavarnie)の大滝が美しい。Dscn8930

 夕食のメインであるトマトソースのペンネ、充分美味しい。食事中に小屋のスタッフが日本の歌を歌ってくれた。Dscn8932

 この小屋、収容人員が少なく、ベッドは窮屈だし、トイレが二つしかないなど設備面ではあまり良くない。しかし、若いスタッフ達は皆感じが良く、気持ちよく過ごせた。

 翌朝の勘定は50ユーロちょうどだった。内訳は部屋代が20ユーロ、夕食と朝食で23ユーロ、缶ビール3ユーロ、ワイン・ハーフリットル4ユーロ

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関連リンク

サラデッツ小屋(Refuge de Sarradets)

2015年8月 2日 (日)

ピレネー・トレッキング第2日目(7月20日)、オルデサ渓谷を詰めてゴリッツ(Goriz)小屋へ

 トルラ村から8時のシャトルバスに乗車し、渓谷駐車場へ向かう。20分程で駐車場(標高1,335m)に到着、駐車場脇にはカフェ・レストランもある。Dscn8707

駐車場からの展望Dscn8710

歩き始めると、すぐに樹林帯に入り展望は利かなくなる。Dscn8715

ハイキングコースなので標識はしっかりしている。9:00の気温13℃Dscn8724

最初の滝Dscn8733

避難小屋Dscn8737

岩を穿って造られた道 Dscn8739

樹林帯を抜けると視界が一挙に開けて、すばらしい眺めとなる。 Dscn8741

第2の滝 Dscn8746

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谷の核心部に入っていく、道はよく整備されていて、運動靴程度で充分。 Dscn8753

最奥部にある第3の滝 Dscn8763

谷奥部からゴリッツ小屋(Refugio de Goriz)への登りに入るとハイキング客はいなくなり、ひっそりとしてくる。

登り途中から渓谷を振り返る Dscn8771

鎖場が現れる。 Dscn8773

鎖場通過後の、渓谷の眺め Dscn8790

 周囲を観察すると谷奥東側に別のルート↓があり、ほとんどのトレッカーはそちらから登って来る。鎖場がないのでそちらから登る方が安全だ。Rout

 午後3時過ぎゴリッツ小屋(標高2,200m)に到着、ルート上の標識には4時間半と示されていたのだが、7時間近くかかってしまった。 Dscn8803

 小屋は大勢のトレッカーでごった返していた。まずは寝る場所を確保。 Dscn8804

 食事までの時間は外のテラスでビール。缶ビール3ユーロとそれほど高くはない。私とは逆にフランス側から入り、オルデサ渓谷へと下っていく九州からの女性グループと一緒になり、楽しくビールを頂いた。

 7時からはいよいよディナータイム、まずまず美味しい。ワイン500mlで4ユーロ。開始時間とテーブルは小屋から指定される。 Dscn8805

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 小屋の夕暮れ時、テント泊のトレッカーも混じり、ますます賑やかとなる。小屋の奥では拡張工事が進行中だった。 Dscn8811

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 翌朝の勘定は部屋代16.7ユーロ、夕食17ユーロ、朝食6ユーロ、+税金で計39.7ユーロだった。

※渓谷の上部からは標識が整備されていないので、地図でルートを確認しながら進むことになる。

※トイレの便座がないので女性は要注意。しゃがみ込むトルコ式がひとつだけあるのを確認した。

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関連リンク

ゴリッツ小屋(Refugio de Goriz) オンライン予約可能

2015年8月 1日 (土)

ピレネー・トレッキング第1日目(7月19日)、麓のトルラ村へ移動

 前日の18日、マドリッドからアラゴン州の州都であるZaragozaへバスで移動し、到着したZaragozaのバスターミナルでトレッキングの行き帰りに必要なバスチケットをまとめて購入した。その後Zaragozaをざっとだけ観光して、駅前のビジネスホテルで1泊。

 7月19日、Zaragoza発8:30のバスで今回のトレッキングの基点となるTorla村を目指す。ローカル線なので途中のバス停でも客が乗り込んでくる。

 遠くに山々が見えてくるようになると、周囲の風景もそれまでとは一変して木々の緑が多くなってくる。

 途中、Sabiñánigoという小さな町で降りてミニバスに乗り換え、更に山奥へと入っていく。

 深い谷を見下ろしながらバスは進んでいく。

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 やがて谷が広くなり、お昼頃Torla村(標高1,033m)に到着。

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 村はオルデサ(Ordesa)渓谷の入り口に位置し、小さいながらも山岳リゾートとしてホテルやレストランなどの施設が充実している。物価は思ったより安く、バルで飲む生ビール(300ml)が1.5ユーロ。

 メインストリートはなかなかに賑やかだ。広場には市が立っていた。

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ぶらぶらと村を散策する。15:00の気温28℃

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 トレッキング中に必要な行動食を村のスーパーで購入、登山用具店も数軒あるので足りない装備や地図も手に入る。

 宿に戻ると日本人のグループ客がチェックインしていた。後で伺ったところ大学の山岳同好会のOB仲間とのこと。その後そのOBグループとは翌日、翌々日と同じルートを歩くことになる。

 位置関係図

 白楕円で示した今回トレッキングしたエリアの南端にトルラ村がある。

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 ピレネー山脈に沿って描かれている赤のラインは地中海沿岸から大西洋沿岸まで延びているGR11と呼ばれるトレッキングルート。今回のトレッキングではその一部を歩いたことになる。

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関連リンク

バス会社時刻表検索

GR11をバルセロナからトルラ村まで19日間かけてトレッキングした記録

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