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2018年12月

2018年12月29日 (土)

映画「フロリダ・プロジェクト(The Florida Project)」

 新聞の映画評を読んで気になっていた作品、アマゾンで配信されているのを見つけてレンタルした。TSUTAYAは遠いし、こうしたマイナーな映画はDVDでしか置いてないので大画面で視聴するのには解像度が不足する。

 アメリカ映画なのだがかなり地味な作品だ。トランプ支持者はまず見ないだろうし、そもそも田舎の映画館ではこんな作品はかからないだろう。

 あるシングルマザー親子が主人公。その親子は安モーテルに住んでその日暮らしをしている。定職はなくホームレス一歩手前にいる。住んでいる安モーテルがフロリダのディズニー・ワールドすぐそばにあるというのが話のミソ。"ディズニー”という虚構を舞台装置としてうまく取り込んでいる。

 主人公である女の子ははた目には貧困なのだが、似たような境遇にある近所の子供達とつるんで夏休みを楽しく過ごしている。母親は母親でなんとか家賃を工面しながら食い繋いでいるのだが、いつまでもそんな生活は続かない・・・・・。

 親子ともアメリカが理想とする家族像からはかなりハズレてしまっているのだが、キャラクターの作り込みがうまくなされていて、自然と共感してしまう。子役達の演技力を引き出した監督の力量もあるのだろうね。

 映像も実に自然で、デコレーション過剰で俗悪と言えるような数々の建物がうっとりするほど魅力的に思えてくるのだから不思議。声高になにかを主張しているわけではないのだが、メッセージの強さも伝わってきてなかなかの佳作となっている。見終わった後は登場人物すべてが愛しくなってしまった。

2018年12月21日 (金)

またもやPCに落雷被害

 雪が降り始める12月頃は雷が多発するようになる。今年も近所に落雷し、発生した誘導電流のせいでケーブルTVのモデムがご臨終となった。サービスが訪問してくれてモデム交換となりネット環境は復旧したのだが、メインのデスクトップPCが道連れになってネットワークに接続できなくなってしまった。デバイスマネージャーを見にいくとLANアダプターが消えてしまっている。

 幸いなことに、以前トラブルがあった時に同じ型の中古マザーボードを手に入れて保管していたので、マザーボードを入れ替えることにした。

 面倒な交換作業が終了し電源を入れると無事起動する。ネット接続もできるようになったのだが、今度は「Windowsのライセンスが不正なので電話で再認証するか、新しいライセンス番号を入れなさい」とのメッセージが出てくる。マザーボートを交換するともれなく出るようだ。

 サポートセンターに電話し、指示にしたがって延々と数字を入力。なんとか再認証が通り、めでたく元のPC環境を回復させることができた。Windows7のサポートが終了するまでもう1年ほど、老体PCにはそれまでは頑張ってもらわねば。

2018年12月13日 (木)

プロジェクターランプを交換

 映画好きなので自室にプロジェクターを設置し、90インチの大画面で映画を楽しんでいる。広い自室が確保できるのは田舎住まいの利点だ。

 そのプロジェクターは6年前に型落ち品を89,800円で買ったもので、DLPという方式で投射する三菱電器の製品。稼動時間が3,500時間を越えていて、そろそろランプの交換時期かと思っていたのだが、「ボン」という音とともに、突然ランプが割れ散ってしまった。

 この際なので4K映像が投影できる新型機に買い直すことも考えたのだが、大型TVの価格が低下してきた現在ではホームユースのプロジェクターはマニア層向けの高級機しか生き残ってなく、国内メーカーの製品は型落ち品でも40万円程もする。

 さっさと、あきらめてランプ交換で済ますことにした。といってもメーカー純正品はもはや流通しておらず、アマゾンに出品している香港のショップへ互換品を発注した。お値段は送料込みで11,650円。

 思ったより早く発注から8日目に到着し、マニュアルを見ながら慎重に交換作業を行った。

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 交換によってプロジェクターは初期の明るさを取り戻し、映像にもキレが出てきた。これで買い換えなくても当分は大丈夫だ。4KのBS放送は始まったけれど、セルパッケージでは2Kのブルーレイがいまいち普及しきれていない。映画館ですら2Kでのデジタル上映が主流という有様だ。

2018年12月 4日 (火)

パレルモのATM事情

 旅先で最初に必要になるのは現地通貨だが、日本の空港で多額の円を両替していくのは交換レートもあまり良くなく得策ではない(マイナー通貨は特に悪い)。私の場合、大概は現地のATMでキャッシングするようにしている。キャッシングはカード会社への金利支払いが発生するものの、短期で返済すればそれほどの負担にはならず、総合的に考えるとキャッシングが一番有利だ。

 ただし、カード会社が提携する現地のATMによっては独自の利用手数料を徴収されることがあるので注意が必要。そうしたATMでは操作していると手数料の告知画面が出てくるので、その段階で利用をキャンセルすれば良い。

 さて、パレルモでのATM事情だが旧市街にはATMがほとんどない。カトマンズのタメル地区には山ほどあるので大違いだ。たまに見かけても通りに直に面しているATMは稼動していない。治安が悪いからだろうと推測される。

 結局、旧市街地では泊まった宿に教えてもらったINTESA SANPAOLO銀行のATMしか見つけられなかった。そのATMは中央駅近くのローマ通りに面した銀行店舗内に設置されていて、人通りから遮断されているので安心して操作ができる。もちろん特別な手数料はかからない。銀行の営業時間外に利用した時には利用待ちの行列ができていた。

 借りた金は返さないといけない。帰国後はクレジットカードの定例引落し日を待たずに、最寄のATMを使って繰上げ返済した方が金利が安くすむ。セゾンカードであれば"ゆうちょ”、"セブン”、"ローソン”だ。ただし、提携ATMの場合は利用料が発生するので、小額のキャッシングであればそのまま定例引き落しを待った方が良いかもしれない。

 そのINTESA SANPAOLO銀行店舗の地図はこちら

2018年12月 3日 (月)

ヴォーカルのちから

 YouTubeで”Sofar sounds”をチャンネル登録して楽しんでいる。”Sofar sounds”はロンドン発祥の音楽プロジェクトで今では世界に拡がり、小さな音楽ライブを各地で発信している。アムネスティ・インターナショナルとも組んでいるようで、「Well Come refugees !(難民を歓迎します)」のサインが出ているライブも見かける。

 そのライブ音楽は少人数の聴衆を前にごくシンプルな楽器だけを用いて行っていて、音楽というものの原点を思わせるようなライブだ。出演者にはプロのミュージシャンもいるのだけど、私にとってはそれまで知らなかった人達ばかりでとても新鮮だ。

 少人数でのライブ収録なので、その場の聴衆の1人になったような臨場感がある。そのうえ楽器がシンプルなので、すぐれた歌い手からは人間の声が持つ根源的なちからがそのまま伝わってくるように思える。

 世界各地のこうしたライブが居ながらにして体感できるのだから凄い時代になったものだ。

 イタリア北部"Brescia”から

 南ア共和国"Cape Town”から

 台湾"Taipei”から、Sofar Tokyoは低迷しているようだけど、こっちはなかなか良いね。

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